職種別就職・転職術

未経験からシステムエンジニア(SE)になる方法!基礎知識、転職方法一挙紹介

未経験からシステムエンジニア(SE)になる方法

システムエンジニア、SEという職種、皆さんはどのような仕事かご存知ですか?

「仕事はハードそうだけど給料が良い」というイメージをもたれている方も多いのではないでしょうか。

今回はシステムエンジニアという仕事内容や、転職するにはどのようなスキルが必要かなどをまとめました。

年代別に見た可能性についても紹介していますので、転職をお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

システムエンジニア(SE)とは?

システムエンジニア(SE)とは?

SE(エスイー)は略名で、正式名称はシステムエンジニアといいます。

システムエンジニアは、文字通り何かしらのシステムを開発するエンジニアのことです。

会社の社内ソフトを作ることはもちろんですが、市販のソフトを開発するのもシステムエンジニアの仕事です。

システム開発の現場では、主にシステムエンジニアとプログラマーが一緒になってソフトウェアを開発していきます。

システムエンジニアとプログラマーは同じものと思われがちですが、システムエンジニアとプログラマーの仕事は違います。

クライアントからどのようなソフトが必要なのかヒアリングしたり、どういった方法で開発を進行していくかを決めるのがシステムエンジニアとなります。

システムエンジニアだからと言ってプログラムをしないというわけではありませんが、どちらかと言えば“プログラマーに指示を出して開発を進めていくリーダー的な存在”です。

仕事内容は?

仕事内容は?

「システムエンジニアって、オフィスでパソコンに向かってずっと仕事をしているんじゃないの?」と思っている方は多いかもしれません。

しかし、それはどちらかと言うとプログラマーのイメージに近いです。

システムエンジニアは主にプログラム仕様書作成や設計をおこなうため、パソコンを離れておこなう仕事も多くあります。

対して、プログラマーは仕様書に基づいて実際にプログラムをするのが主な仕事となります。

ただし、仕事の割り振りは会社によるところが大きく、システムエンジニアでもプログラミングをする場合もあります。

ここではシステムエンジニアの具体的な業務についてご説明したいと思います。

システムエンジニア業務では下記のようなフェーズに分かれているので一つずつ説明していきますね。

  • 要求分析
  • 要件定義
  • 基本設定
  • 詳細設計
  • 実装(プログラミング)
  • テスト
  • 納品
  • 運用

専門用語が多く難しく見えますが、一つ一つ説明していきますので心配しないでくださいね。

要求分析

システムエンジニアの仕事でまずお伝えしたいのが要求分析です。

簡単に言うと、クライアントが作ってもらいたいソフトがどのようなものかを決めるのが要件定義となります。

クライアントはプログラムの専門家ではないので、どのようにシステムを作るかはもちろん知りません。

その上でクライアントにヒアリングして、どのように業務をITで解決するかを決めていきます。

実はこのフェーズはとても重要で、ここでクライアントのヒアリングを間違えると完成した時に欲しかったものと違うものが出来上がったりしてしまいます

そう考えると最も重要なフェーズとも言えます。

要件定義

要求分析でヒアリングした内容を元に、どのようなシステムが必要か検討するフェーズとなります。

さきほどお伝えした通り、クライアントはITについてはわからないので、システムエンジニアがどのような技術で問題解決できるか考える必要があります。

もちろん予算内でクライアントの要求全てを解決できるわけではないので、予算内でどのようにシステムを実現していくかを検討します。

基本設計

要件定義ができるとシステムの設計をおこないます。

内容としては画面の表示方法や操作方法など、基本部分の設計となります。

この設計が後の詳細設計でのベースとなり、また納品するシステムの概要がここで決定します。

詳細設計

詳細設計では、プログラマーに渡す詳細な仕様書作成などをおこないます。

ソフトウェアの入力や画面出力、サーバーとのやりとりなどを機能別に細かくわけて、どのような処理でプログラムを動作させるかを具体的に決定します。

またその仕様書はプログラミングするプログラマーが理解できるようにわかりやすく、的確に伝える必要があります。

システムエンジニアは開発そのものに関わることは少ないですが、プログラムの仕様書を書く必要があるため開発の知識も必要とされます。

実装(プログラミング)

実際に仕様書に基づいて、プログラマーがプログラミングをおこないます。

会社によっては、システムエンジニアも加わりプログラミングすることもあります。

テスト

テストとは文字通り、作ったシステムのテストをおこなうことです。

そのシステムに不具合や「バグ」と呼ばれる問題がないかや、システムに欠けているものが無いかなど入念にチェックします。

システム開発をする以上は不具合・バグはつきものなので、テストフェーズ次第でクライアントに納品するものの質が変わってきます。

なので、こちらのフェーズもとても大事なフェーズと言えます。

例えば、銀行のシステムを開発していたとして、そのシステムに不具合があったらその銀行は大損害を受けるかもしれません。

そういった取り返しのつかないトラブルを回避するために、テストは様々な方法でおこなわれ入念にチェックします。

新米システムエンジニアの方はこのフェーズに関わることが多いです。

納品

テストを終え、完成したシステムをクライアントに納品します。

運用

完成したシステムを使って、実際にクライアントが業務で利用します。

会社とクライアントの契約によりますが、問題やバグがあれば修正することもあります。

いかがだったでしょうか?

少し長くなってしまいましたが、こちらがシステムエンジニアの仕事の主な流れとなります。

どちらかと言えば、プログラマーのような裏方というよりもクライアントと直接関わる窓口的な仕事がメインですね。

年収、待遇について

年収、待遇について

年収

システムエンジニアの年収は業界、スキル、経験でも変わってきますが、平均は450万円~550万円です。

システムエンジニアからITコンサルトタントに転職する方もいて、転職できれば年収は平均600万円まであがります。

待遇

昔はシステムエンジニアといえば「3K」(きつい、厳しい、帰れない)と言われるほどだったので、労働環境は気になるところです。

安心してください。

最近は労働環境の改善も進んでおり、一昔に比べてかなり改善されています

長時間労働については政府からの是正するよう社会的な動向の影響もあり、残業時間はかなり減少しています。

とくに最近よく耳にする36協定と呼ばれる制度(残業は月45時間まで、年間360時間までと定める制度)に対する意識は年々高くなってきています。

私の企業でも近年、会社側から残業を極力しないようにと連絡がくるほどです。

システムエンジニアはこれまで、年収が高い反面、労働時間が長いことで割が合わないと言われてきました。

しかし現在では労働時間は短くなり年収も高いままなので、とても良い職種になったと言えるでしょう。

求められる能力やスキル

求められる能力やスキル

システムエンジニアに求められるスキルは一般的にはプログラミングのみと思われがちです。

ですが、さきほど紹介した業務を考えるとプログラミングだけではないようですね。

ではさっそくシステムエンジニアに必要なスキルについて見ていってみましょう。

コミュニケーションスキル

システムエンジニアに必要なスキルの1つとしてコミュニケーションスキルがあげられます。

先程お伝えした仕事内容でクライアントからヒアリングする、仕様について正しくプログラマーに伝えるという仕事があったと思います。

こういった仕事では、クライアントから業務に必要な情報を引き出すトーク力はもちろん、プログラマーのチームをまとめていくコミュニケーション能力が必須ですよね。

クライアントと関わる以上、営業と似たようなことをする必要もあるでしょう。

ITの知識とプログラミング能力

仕様書を書く上でITの知識がなければ、「どの言語でどの環境でどんな風に」開発するということを決めることはできません。

なのでIT知識はシステムエンジニアをする上で必須となります。

またプログラミングの知識が無いと、どのように実装するかをプログラマーに正しく指示することができないためプログラミングもできなければ仕事にならないでしょう。

システムエンジニアだからと言って、コミュニケーション能力だけで仕事をするのは厳しいと言えます。

管理能力

システムエンジニアは、開発にたずさわるプログラマー達のリーダーでもあります。

そう考えるとリーダーとしての管理能力も問われることになります。

特にシステムエンジニアの業務で取り扱う仕事は納期厳守のため、スケジュール管理には人一倍気を使います。

もし納期が遅れてしまうと赤字はもちろん、クライアントの満足度や信頼が下がることも考えられるのでプロジェクトの管理能力はとても大事な能力となります。

英語

最新のIT技術は英語のみで公開されています。

これはあくまであれば良いという程度なのですが、英語を読めるといち早く最新の技術を導入することができるためアピールポイントになります。

実際、知り合いのシステムエンジニアには英語ができる方が多いです。

なので、英語が得意な方はこちらからのアプローチでも十分に活躍がのぞめます。

システムエンジニアに向いている人、向いていない人

システムエンジニアに向いている人、向いていない人

上記のことを考えると、システムエンジニアはIT知識やプログラマーとしての能力があるのはもちろん、コミュニケーション能力の協調性、リーダーとしての自主性がある方に向いています。

でも、こうやって見ると「完璧な人にしかなれないのか・・・」と考えてしまいますよね?

安心してください!

新人システムエンジニアは必ずといっていいほど他のシステムエンジニアの方に付いて勉強する期間があり、その時に仕事のノウハウを学ぶのがほとんどです。

それを抜きにしても責任感のある方はリーダーとして成長していけるでしょう。

また、今まで何かしらのチームでリーダー経験がある、人と話すのが好きという方も、システムエンジニアとして現場でも立派に成長していくことができると思います。

反対に向いていない人は、責任感がない人です。

責任感があればある程度、土壇場になっても逃げ出さずに成長することを選択していけます。

しかし、責任感がなく他人任せで自分本位に逃げてしまうと成長できません。

その上チームのプログラマーからは信頼もされないですよね。

すこし厳しい言い方になってしまいますが、責任感のない人、自主性のない人、他人任せの人は根本的にシステムエンジニアに向いていません。

未経験や文系でも可能?

未経験や文系でも可能?

ITの知識やプログラムも出来ないといけないシステムエンジニアの仕事。

理系でなければなれないのでは?と思ってしまいますよね。

ですが、未経験や文系でもシステムエンジニアになることはできます!

確かにシステムエンジニアは理系の人の方が多いですが、文系でもシステムエンジニアやプログラマーで活躍されている方はいるんです。

私もそのうちの一人で、元々文系でしたが一念発起してプログラムを0から勉強し、今では一人前にプログラムできるようになりました。

知人にも、英語ができるというだけでプログラムなんて何もわからないままシステムエンジニアになった人がいます。

先ほどもお伝えした通り、システムエンジニアやプログラマーは英語力も武器になります。

実際現場に入ってしまえば、文系や理系の境界はありません。

なので、「文系だからシステムエンジニアやプログラマーになれない」ということは決してありません。

未経験や他業種からの転職であっても大丈夫です。

システムエンジニアはどちらかというと、プログラマーのような開発職より一般職に近いからです。

クライアントとコミュニケーションを取る必要もありますし、時には営業のようなことをする時もあります。

そう考えると、元は一般職だった人でもその点をアピールしていけば経歴をポジティブにとらえてもらえます。

なので、未経験だからと言ってシステムエンジニアになれないということはありません。

ただIT知識がないと入社してから大変なので、後述するシステムエンジニアに必要な技術やIT知識などを勉強しておくことをオススメします。

20代じゃなくてもなれる?年代別転職の可能性

20代じゃなくてもなれる?年代別転職の可能性

10代

10代は、年代別に考えて最も転職できる可能性が高い年代です。

なぜなら・・・若ければいくらでも育てられるからです!

特に、情報系の学科を卒業した方は有利になります。

情報系の学校ではOBやコネクションがあるので色んな就職情報が流れてくるんです。

学校でも就職後の仕事に向けて訓練がおこなわれるので、即戦力としての需要があります。

ただ、大手企業などの場合は高学歴な大学卒や大学院卒を取ることも多いのでその点注意です。

もし金銭的に余裕があるようでしたら、工学系の大学で学んだ方が将来的には良いでしょう。

20代

転職で学歴を問われることは少ないため、ライバルの多い大手企業にこだわらなければシステムエンジニアに転職すること自体は難しくありません。

キャリアを積みたいなら、あえて転職しやすい20代のうちに大手企業に挑戦するのもアリです。

大手企業への転職はシステムエンジニアとしての実績がなければ難しいですが、20代であれば未経験でも積極的に採用をしている企業はたくさんありますからね。

余談となりますが、さきほどの英語しかできなかった知り合いシステムエンジニアも企画系の仕事から見事大手システムエンジニアに転職しました。

今はシステムエンジニアとして修行しているようですよ。

30代

30代は未経験から転職できる最後のラインです。

30代前半であれば20代として扱ってくれるところもありますし、後半でも資格取得や実際の熱意を伝えれば採用してもらうことは不可能ではありません。

40代

40代で未経験からシステムエンジニアに転職するのはかなり厳しいですが、不可能ではありません。

他業種からの転職の場合、他業種でのこれまでの実績やシステムエンジニアになることの経緯、熱意についても問われます。

もちろん熱意を伝えるためには資格取得やアプリケーション開発経験、能力なども高めておく必要があるでしょう。

またシステムエンジニアやプログラマーは能力主義のところも多いので、年収も以前の職種より低くなる可能性にも注意が必要です。

すくなくとも「想像していたのと違う・・・」ということがないように事前に情報収集しておきたいですね。

50代以上

50代となると40代よりさらに厳しくなるので、40代のうちに必要なものは揃えておきましょう。

これはシステムエンジニアやプログラマーだけに限らないのですが、年齢は関係なく人柄さえ良ければ転職できる可能性はあります。

年上だからと言って偉ぶったりしない人、誠実な人、若い人に負けないぐらいの元気な人の方が雇う側も良い印象をもちます。

年齢が高ければ高いほど難しくはなりますが、ぜひ若い気持ちを持ってシステムエンジニアへチャレンジをしてみましょう!

未経験からシステムエンジニアになるための方法

未経験からシステムエンジニアになるための方法

未経験からシステムエンジニアになる場合、何から手を付ければ良いかわからないですよね。

ここでは勉強方法や、システムエンジニアになるためにあったら良い資格などを紹介します。

面接などのポイントも紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

勉強方法

システムエンジニアになるには、まずプログラムをできるようになる必要があります。

今の時代、個人も簡単なシステムを作ることができる時代です。

初心者向けのシステム開発書はたくさんありますので、自分が作ってみたいシステムを決めたら本を買って作ってみましょう

就職活動までに作った作品の数が多ければ多いほど有利になり、面接でもアピールできます。

また、社会人向けのプログラミングスクールに通うという勉強方法もあります。

勉強の仕方がわからないという方はこの方法を選択するのがオススメです。

とっておくと有利な資格

1.基本情報技術者

IT企業に務めるからにはほしい、というのがこの資格。

国家資格のため合格率は25%前後になりますが、ITの基本的な問題が多く、これを取得することができればIT業界やシステムエンジニア業務についても体系的に理解できます。

名前の通りITの基礎が主ですので、参考書も沢山あり、勉強方法なども簡単に知ることができます。

IT未経験の人にこそ取っていただきたい資格の一つです

キャリアアップをねらうなら

1.応用情報技術者試験

基本情報技術者を取得した人が次に挑戦する資格となります。

合格率は20%前後となっており、基本情報技術者を合格した人が受験していると考えると難易度はとても高いです。

しかし、一筋縄では取れないからこそ強みにもなります。

基本情報技術者を取得して、次のステップをお考えの方は検討してみてはいかがでしょうか。

2.システムアーキテクト

情報システムの設計が主となりますので、システムエンジニアにうってつけの資格の一つだと言えます。

試験内容はシステム構築や設計に関する深い知識が求められ、合格率は15%前後となります。

難易度が高い資格となりますので、システムエンジニアがさらにキャリアアップする時などに役立つでしょう。

3.ネットワークスペシャリスト試験

最近需要が高いネットワークシステムの設計・開発やネットワークに関する知識が問われる資格です。

難易度は13%前後ととても低いですが、ネットワーク系を目指される方はさらなるキャリアアップのため検討する価値はあると思います。

4.オラクルマスター

オラクル社のデータベースについての資格です。

難易度は下から順にBronze、Silver、Gold、Platinumとなります。

Silverからは世界共通の規格のため世界的に通用する資格です。

データベース系の知識はシステムエンジニアとしてキャリアアップ、給料アップする可能性の高い資格です。

レベルに合わせた勉強もできるので、余裕のあるかたは受験してみてはいかがでしょうか。

志望動機で文系、未経験者がおさえるべきポイント

志望動機で文系、未経験者がおさえるべきポイント

文系や未経験からシステムエンジニアに転職したい時、採用担当者に「ITで求められる論理的思考や技術が足りないのでは?」と思われてしまうことは避けては通れません。

しかし、ほかの理系の人やほかのIT業界からの転職者などと同じ土俵で戦う必要はありません。

なぜなら、付け焼き刃的に知識や技術をつけたところですぐにアラは見えてしまいますし、今まで何年も知識に蓄えてきた人に勝てるわけがないからです。

なので文系や未経験からシステムエンジニアを目指す場合、自身の長所をアピールすること、熱意や将来性をアピールすることが大切になってきます。

長所をアピールする

多職種の業務経験も、転職では他の人にはない長所になることがあります。

過去の業務での実績などを積極的にアピールしていきましょう。

単純な長所については就職活動で苦労された経験もあるかもしれませんが、長所がない人なんていません。

短所しか思いつかないという方は冷静になって考えてみましょう。

例えば短所が「飽き性」、「仕事が人より遅い」、「自己主張ができない」とします。

こう言ってしまうと明らかな短所になってしまいますが、言葉次第では全て長所に言い換えることができるのです。

  • 「飽き性」→「新しいものに敏感」
  • 「仕事が人より遅い」→「一つずつ丁寧な仕事を心がけている」
  • 「自己主張ができない」→「他人を気遣い協調性がある」

いかがでしょうか、全て素晴らしい長所に早変わりしましたね。

長所がわかったところで、システムエンジニアの仕事と長所と絡めてみます。

まず、IT業界では常に最新の技術や知識を必要とされるので、「新しいものに敏感」は非常に重要だと言えます。

そして「一つずつ丁寧な仕事を心がけている」という点では、クライアントとのやり取りで誠意ある対応ができるうえ、丁寧な仕事でシステムの不具合を減らすことができるとアピールできます。

最後に「他人を気遣い協調性がある」ですが、こちらは言うまでもなくクライアントへの気配りができるということや、チームメイト・他のシステムエンジニアなどとも連携を取ることができるというアピールに使えます。

さきほどの「飽き性」、「仕事が人より遅い」、「自己主張ができない」という短所からは想像できないほどの長所、アピールポイントが見えてきましたね。

自分の長所がわからない方は、このように自分の短所から長所を見つけ出すと良いですよ。

熱意・将来性をアピールする

未経験、他業種からの転職で熱意・将来性をアピールすることは非常に重要です。

IT企業は基本的に即戦力を求める傾向にあり、大手の場合は新卒のみを採用する傾向にあります。

企業側は未経験を雇うと右も左もわからない新人を教育する必要があるうえ、本人と教育係のお給料もその間払わないといけないからです。

また新人にも業務に取り組んでもらう必要もありますし、そこは慣れていない業務なのでミスをして大きな損害を出すリスクもあります。

そう考えると中途採用で経験者を雇う方がリスクは非常に少ないのです。

なので、未経験の場合はそのリスクを払拭できるほどの「熱意・将来性」を見せる必要があります。

会社の面接では、自分の長所や経歴から「会社に将来このようなメリットがある」ということを伝えることが重要になってきます。

例えば、あなたがIT企業とは全く関係のない業務経験があるとすると、あなたは当然その業界のことについて面接官より詳しいですよね。

現代では様々なものがIT化されていっている時代です。

過去の業務経験がITとはまったく関係なかったとしても、あなたの経験や知識があれば、あなたの経験のある業界の業務をIT化し、簡単に便利することができます。

それはあなたにしかできないことです。

これはあくまで例となりますが、「○○業界のIT化についてもチャレンジしていきたい」ということを伝えることができれば、仕事についても真摯に考えていて熱意があり、会社の新たな土壌を築く上で将来性があると考える可能性があります。

「未経験から雇うことにリスクはあるが、将来もっと大きい利益を出せる可能性がある」と採用担当者に思わせることもできるでしょう。

IT業界は新しい業界であるせいか、まだまだ未開拓な業界が沢山あります。

なので学生時代を含め、これまでの経験が決して転職時に無駄になることはありません。

積極的にアピールしていきましょう。

さきほどお伝えした資格取得についても、面談で伝えた内容に信憑性を付け足すことができるのでオススメです。

人を見る仕事の面接官は百戦錬磨、見る目がある人がほとんどです。

口だけ達者だと思われないためにも資格を取得しておくと、面談で言ったことがより信憑性を持つでしょう。

面接でのポイント

面接でのポイント

基本的なことにもなりますが、面接では伝えたいことをキチンと伝えることが重要になってきます。

なので自己PRや志望動機は、さきほどお伝えした内容をきちんと伝えることを意識しましょう。

結論を言った上でその理由とその裏付けがあると伝わりやすいです。

【例】私は以前◯◯業界で勤務しておりましたが、御社の◯◯の業務に感銘を受け、私の以前の業務で培った経験を活かせるのではないかと応募させていただきました。

理由は◯◯という資格を勉強する内にITやシステムエンジニアについて知ることがあり、以前の業務でよく起こっていた◯◯という問題をITで解決できるのではないかと考えたからです。

また将来的にはこの経験を活かして新たなフィールドで御社の業務に貢献できるのではないかと考えています。

いかがでしょうか?

かなり簡略化されていますが理由としてはしっかりしていますし、この人にしかないメリットをよくアピールできていますね。

まずは自分の長所やメリットに的を絞って、自己分析してみましょう。

そしてアピールポイントが見つかったらシステムエンジニアの仕事やITとの絡め方について考えてみましょう。

現在ITは私達の生活と密接に関わっているのできっと何か見つかるはずですよ。

求人の探し方

求人の探し方

IT系の企業はたくさんあるので会社選びには悩みますよね。

ここではどのように会社を選べばよいか、いくつか要点をお伝えしたいと思います。

会社選びのポイント

システムエンジニアでの転職を考える場合、社内システムエンジニア、システムインテグレーターなどの選択肢があります。

一つずつ説明していきたいと思います。

社内システムエンジニア

社内システムエンジニアというのは、文字通り一般企業に在籍するシステムエンジニアとなります。

社内でのパソコンの管理やシステム構築、使用するソフトウェアの開発、保守などが主な業務となります。

なのでIT系以外の一般企業であっても、ITを利用している企業すべてが対象となるため、就職先はとても多いです。

福利厚生が良く、社内業務だけで比較的楽な仕事が多いのも特徴です。

ただし社内のプログラム業務も外部に発注することが多いので、プログラムをしたい人やシステムエンジニアとしてキャリアを積みたいという人はあまり向いていません。

システムイングレーター

システムイングレーターは、他社から依頼されたシステムを開発するのが業務となります。

さまざまなクライアントと携わる機会が多く、さまざまな業務の経験を積むことができるのがメリットです。

その反面、自分がしたい開発をすることが難しいというデメリットがあります。

会社ごとに得意なシステム開発あるので、自分が開発したいジャンルの会社を選んで行くのが良いでしょう。

システムエンジニアにも大きくわけて2つの求人がありますが、あなたはどちらが理想ですか?

どちらの求人が良いか考えてから企業を絞っていくと、自ずと理想の企業が見えてきますよ。

ぜひ一度自分にとってどちらが良いか考えてみてくださいね。

転職エージェントを使うメリット

転職エージェントを使うメリット

資格取得や就職活動の準備をする前に一度転職エージェントに相談しておくと、効率的に転職活動ができるのでオススメです。

転職エージェントには、転職専門のカウンセラーやキャリアコンサルタントが在籍しています。

「未経験でシステムエンジニアに転職したいけど業界のことは右も左もわからない」という状態でも、業界について詳しく教えてもらえるので安心です。

また、今の自分の状態についても客観的に教えてくれるので、自分に足りないところも的確に指摘してもらえます。

さらに、転職エージェントは一般の方には公開されていない質の良い求人をたくさん持っています。

希望や適性を見て適切な求人を紹介してもらえるので採用されやすい、というメリットもあります。

私も以前利用したことがあるのですが、非公開求人が多く、質の高い求人が多いです。

キャリアコンサルタントにはIT業界の経験者も多いので的確なアドバイスをもらえます。

模擬面接などもあり、面接での具体的なアピール方法など自分に足りなかったものをより的確に知ることができます。

20代なら無料研修プログラムを利用するという方法もある

実は20代なら【未経験からプログラマ】完全無料であなたの就職をサポート付きの「プログラマカレッジ」という手もあります。
通常プログラミングを学ぶスクールは何万円もしますが、プロエンジニアの「プログラマカレッジ」なら無料でプログラムの基礎や仕様書についてを学べるうえに、システムエンジニアになるための就職支援までしてくれます。

18歳~20代までしか利用できませんが、研修の評判も良く、まったくの未経験の方や出費をできるだけ抑えたい方にオススメの転職エージェントです。

派遣から経験を積むという方法もある

派遣社員で経験を積み、IT企業に就職するという方法もあります。

IT業界のプロジェクトでは慢性的に人が足りていなく、プロジェクトの中でどうしても派遣社員の協力が必要になることがよくあります。

そしてその協力のもと現場に投入された派遣社員の方は実務経験を積むことができます。

その経験があれば中途採用として採用される可能性がぐんっと上がります。

採用の敷居が低い派遣会社に在籍し、派遣システムエンジニアとして現場で経験を積むことはとても良い方法です。

おさえておきたい用語集

おさえておきたい用語集

ここではシステムエンジニアへの転職に役立つな専門用語について説明していきます。

求人にもでてくるので覚えておくと便利ですよ。

人月、人日

人月は「にんげつ」、人日は「にんにち」と読みます。

これらは一人あたりの作業時間を指します。

文字通り、人月は1ヶ月あたりの1人分の作業量で人日は1日ごとの作業量となります。

リスケ

スケジュールをし直すという意味の「リスケジュール」の略となります。

インフラ

元々は基盤という意味の言葉で、IT業界ではシステムを構築する環境のことを指します。

またサーバーやネットワーク、システム寄りの構築するエンジニアのことをインフラエンジニアとも呼びます。

クラウド

最近よく聞くようになった言葉ですが、これはインターネット上に任意のデータを保存してシステムのことを指します。

オープン系

これは求人でもよく出てくる言葉で、簡単に言うと昔ながらの開発環境ではなく今どきの開発環境と思っておけばOKです。

まとめ

まとめ

今回は「未経験からシステムエンジニアになる方法」についてお伝えしました。

未経験からシステムエンジニアになることは難しいと思うこともあるかと思いますが、正しい方法を選んで行けば決して難しくないということが伝わったのではないでしょうか。

現代ではさまざまな方法からシステムエンジニアになることが可能です。

ぜひ自分の状況にあった方法を選んで、効率よくシステムエンジニアとしてのキャリアを築いていただければ幸いです。

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