運営者情報

当サイトは、現役システムエンジニア観衆の元、未経験からエンジニアになるための勉強法や転職術、業界情報などを現役エンジニアがわかりやすく解説していきます。またフリーランスとして働く上で、思うところなども合わせて発信していくブログです。

ブログ管理者ってどんな人?

当ブログ運営者のビープロです。バブル世代をちょっぴり味わったことのある中年男性です。理系ではなく文系でもなく、社会人になるまでずっとバレーボールを行ってきたバリバリ体育会系です。高校もスポーツ推薦(名前を書くだけ)で何とか入学できた基本落ちこぼれ種です。

略歴

初めからIT業界にいたわけではなく、もともとは化学薬品メーカーで薬品を販売する営業職でした。

略歴

  • 1995年:化学薬品メーカーの営業勤務
  • 1997年:SAP R3の導入の為新設された経営企画部へ配属
  • 2000年:前職で得たスキルを元にフリーランスとして独立
  • 2000年:元公官庁系のSierにて10年以上Javaプログラマーとして業務に従事
  • 2009年:プログラマーからインフラエンジニアへキャリアアップ
  • 2014年:システムエンジニア兼プレイングマネージャとして活動
  • 2021年:法人化&代表取締役就任、現在に至る

フリーランスになった経緯

エンジニアと言う職業がら、理系もしくは数学が得意な人と思われがちですが、私は数学が大嫌いでした。理由は単純で、まるでサイボーグの様に淡々と授業を進める教師に退屈だったのと、数学の使用用途が全く分からなかったからです。

上記の数式を見ただけでうんざりしませんか?

当時はこれを解いて何になるのかさっぱり想像できませんでした。
(まぁ、今でも解けませんが・・笑

エンジニアになってプログラムに携わっていくうちに「コレって賢い人が作った関数に値を入力しているだけでは?」と思うようになりました。

真っ先に頭に思い浮かんだイメージ

つまり誤解を恐れずに言うならば、学生時代に方程式を解いて優秀とされていた人たちは、誰かの作った関数に値を入力していただけであり、そこからはじき出された回答をもって優秀と評価されていただけだったのだと気づきました。

それは数学がつまらない原因を理解した瞬間でした。

やってる行為は単なるオペレータ作業であり、そこに生産性はありません。今にして思えば、教師自体もそれに気づいていなかったのではないかと思います。

突然ですが、1853年にペリーの圧力に屈した江戸幕府は1854年に日米和親条約を結びアメリカに対して門戸を開きます。これが最終的に明治維新へと繋がり日本の近代化へ繋がるわけですが、幕末当時の人々にとって、国とは自分の所属する藩を指していたことを考えると、それはもうドラスティックな意識改革を引き起こしたことでしょう。

社畜時代

1980年代当時、戦後復興、高度経済成長、そして安定成長への移行と、基本的には長期の拡大過程を歩んできた日本は、景気循環自体がその拡張的雰囲気の中に包まれていましたが、湾岸戦争による原油価格高騰に端を発したバブル崩壊の影響で、どの企業も一斉に安い人件費を求めて海外へ飛び出して行くことになり、事実上の高度成長期は終焉を迎えます。

追いかけるべき経済モデルを見失った日本は「グローバル化」「ダウンサイジング」「リストア」等の外来語を叫びだし、すべての企業にグローバル化の波が襲い掛かります。

レガシーシステム全盛期の世の中に、世界でも最先端のERPシステム「SAP R3(ドイツ産)」が日本のビジネス界に導入され始め、その導入責任者として、当時一番下っ端だった私へ白羽の矢が立ちました。

取引先の大企業は一斉に「ERPを導入しない企業とは取引をしません!」と言い放ち、「SAP R3」の導入有無は企業の死活問題にまでなっていました。

日本の商習慣 (手形取引) は一切無視 、「SAP R3」の来襲は業務内容をすべて「世界標準」に合わせなさい!という、江戸時代の黒船来襲を思わせる強烈な勢いで日本のビジネス界に浸食していきました。

〇株式会社が携帯音楽機器の生産工場をマレーシアに建設することになり、薬品を納めていた我社も続くことになります。

この「SAP R3」の効果は絶大で、過去のデータから1年先までの生産計画を自動で計算します。不要な在庫は一切省き、必要な分だけを選び抜き自動で発注してしまいました。

システムが完成するころには、国内の工場で働いていた工員の半分以上は「SAP R3」に職を奪われ辞めていくことになったのです。

失われた30年

バブル崩壊後の景気循環では後退過程における停滞感は特に厳しく、経済収縮からくる雇用への調整圧力が更に強まった影響で、働く人々の意識に変化が起き始めました。夢を捨てた「悟り世代」の出現です。

その後も阪神・淡路大震災(1995)、地下鉄サリン事件(1995)、消費税5%スタート(1997)、金融機関破綻(1997)、アメリカ同時多発テロ(2001)などを経て、失われた〇〇年と言われながらも細々歩んできた日本へ追い打ちをかける「リーマンショック」。

2010年には、ついに日本の名目GDPが世界第2位から3位に下落し、2011年に東日本大震災・福島第一原子力発電所事故が発生。

それまでの成功体験は全て否定され・・・

今思えば当時はどの企業も真っ暗な闇の中で、目隠ししながら崖っぷちをつま先で歩く感じだった様に思います。

  • 終身雇用制度壊滅
  • 格差増大

変化はそれだけにとどまらず、安い人件費を武器に海外から押し寄せる外国人エンジニア達。

最初のうちは設計書執筆など日本語の難解さ故に助けられ、胡坐をかくことが出来ていましたが、グローバルの波に鍛えられて来た外国人エンジニア達は日本語の壁も数年で克服してきました。

中には日本語を流ちょうに話し、更に数か国語が話せる「ブリッジSE」なる職種まで出現し、このころには私の職場は完全にインターナショナルと化していました。

無駄な努力や衝突を避け、過度に期待したり夢を持ったりせず、浪費をしないで合理的に行動するようになった日本人エンジニアには抗う術などなく、次々と解雇されていく時代になっていました。

危機感を感じた私は、少しでも早いうちに荒波に揉まれることで外国人エンジニアへ対抗する術を学ぶべく、安全領域である会社を飛び出しフリーランスへ転身しました。

フリーランスエンジニア

当時のフリーランスエンジニアの仕事は、出来の悪い社畜エンジニアを数人抱き合わせて販売するダシとして都合のいい様に使われてきました。

発注側企業の面接で私が採用される場合、条件として自動的に5人以上の社畜エンジニアが付属すると言うモノでした。つまり雇い主企業からは「社畜エンジニアの給料を代わりに稼いでくれる人」の役割を期待されていたのです。

発注側企業としては期待する結果さえ出せれば経緯は問わず、ダシにされる屈辱的な状況が十数年続くこととなります。

私の思う対価とは「人が嫌がる事、もしくはスキル的に出来ないことを代行する事によって得られる報酬である」と考える私には本当に苦痛な環境でした。

無理難解な条件を突きつける発注企業に、あくまでも傍観者で居続けようとする社畜エンジニア達。私が徹夜で障害対応している時にも、定時に帰ろうとする者さえいました。

今にして思えばそれが良かったのかは分かりませんが、気が付くと私のSE単金は他のSEと段違いの金額に上がっていました。

正直、今はこの金額を守ろうと保守的になり始めている気がします。なかなか副業に集中できないのは安定を求めているからのような気がしてなりません。

心では次のステップへとあれこれ考えているのですが、体は常に「明日から本気出す!」状態になってしまっています・・・(汗

21世紀の黒船到来

そして時は流れ21世紀の黒船「コロナウィルスの猛威」によって社会の価値観がパラダイムシフトを起しています。強制的に「ダイレクト思考」への意識の変革が訪れようとしています。

ソレに合わせたかの様に巨大企業(メタ、ツイッター、グーグル、アップル、マイクロソフト)等によるインフラの構築が既に始まっており、これまでのアメリカンナイズされたモノを右から左へ移動させて手数料を得るモデルは崩壊を始めています。

今後はITインフラを駆使した「エンジニア」と「顧客」がダイレクトに取引を行う形態が定着化していくことになるでしょう。

IT業界においてはリモートワークの定着により中間管理職に代表される「旗振り」的な役割は消えようとしています。またスキルの乏しいエンジニアも例外ではありません。

次の相手はグローバルを超えたAIとなるでしょう。もはや人類と言う種だけに止まらないオープンな時代が迫っています。

ブログの目的

当ブログの目的は、もともと「未経験からエンジニアになるためのおすすめのITスクールや勉強方法の紹介や業界情報の解説」ですが、そこへ「生産性向上(最小限のリスクで最大の利益を得る)」を追加した情報発信です。

現在の社会システムにおいて、時代の流れとともに価値観も変化しています。前述の方程式の解き方ではありませんが、今や「知識の量」に対する価値観は皆無です。何故ならスマフォ1つあれば知りたい答えが見つかるからです。

必要なことは、意識単位で次のステップへ移ること。

恐らく半数以上の人が「なぜ働くのか?」の質問に対し「お金を得るため」と答えるでしょう。

現在において、財産と言えば「不動産」「モノ」「お金」を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、現実には違います。そうでなければこれ程「格差」が広がる理由がありません。

もともと財産とは「再分配」が可能な富であり、そのおかげで大企業や一定以上の福裕層から富が分配され中流層が形成されていたのです。・・が、この数年間で「財産」そのモノの価値観が変わりつつあります。

つまり日進月歩による技術の進歩により、これまで対象外とされてきた「データ」や「情報」の価値が、現在の財産である「不動産」や「モノ」「お金」にとって代わろうとしています。

「データ」や「情報」の性質上、使い方に高度なスキルを要するため、すべての人を対象とした富の再分配を行うことができません。実はこれが「格差」の広がる原因なのです。

富むものにはますます「富のスパイラル」が形成され、貧しいモノには今後更に厳しい「負のスパイラル」が襲い掛かります。

ですが、実は生産性を上げることで労働集約型の職種でも「富のスパイラル」を形成することは十分可能です。

要は「生産性」を最大限活かすことによって、限られた1日を論理的に24時間から48時間、72時間へと拡大していけばいいのです。ITスキルは何もエンジニアだけに必要な技術ではありません。

前述したようにプログラム関数を作成することによって、過去に優秀と評されてきた人たちを自分の手足として増殖していけば必ず生産性は上がります。

たった一度の人生です。よく学び、よく遊び、なりたい自分になり、満足する人生を手に入れましょう。

このブログが一助になれば幸いです。

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