2017年4月、ソニー生命が『中高生が思い描く将来についての意識調査2017』で発表した「将来なりたい職業」その第一位に輝いた職業は何だと思いますか?
答えは「ITエンジニア・プログラマー」でした。
ちょっと意外でしたが、12年ITエンジニアとして活動している私にとっては、少し嬉しい結果でもあります。
今回はこれからフリーランスのプログラマーを目指す人に向けて、プログラマーの仕事についてやフリーランスとして独立するための準備、独学方法について紹介します。
未経験でもフリーランスのプログラマーになれるのか?


実際の開発の現場でも独学で勉強したという人は意外と多いです。
未経験でもプログラマーになれる!
プログラマーの仕事は、コンピュータを動かす「プログラム言語」でプログラミングし、ソフトウェアを作ることです。
プログラマーになるには、コンピュータ専門学校や情報系の大学を卒業してIT企業に就職するのが一般的だと思われていますが、
実際の現場では独学でプログラミングを学んだ、プログラマーも多く活躍しています。
未経験からプログラマーになるには?
「プログラマー」には、いくつか種類があるのをご存知でしょうか。
こちらのカテゴリでも紹介していますが、ひとえにプログラマーといってもWebプログラマー、ゲームプログラマー、Javaプログラマー、SASプログラマー、汎用機系プログラマーなどさまざまです。
プログラミングの学習を始める第一歩として、「自分が何を作りたいのか」また、フリーランスを目指す方は、「どのプログラマーになれば、フリーランスとして安定して仕事を受注できるか」を考える必要があります。
私は、書籍やWebサイトなど勉強する手段が豊富で、
初心者でも請け負うことができる案件が多い 「Webプログラマー」をオススメしています。
オススメの独学方法は?
ひと昔前と違い、現在のインターネット環境は高速のデータ通信サービスが普及し、手軽に動画を見ることができるようになりました。
それに伴い、プログラミングの学習サイトも文字と画像だけのものから、動画を用いた講義形式のサービスが増えてきています。
プログラムを学習するサイトを選ぶ際は、効率的に学ぶことができる動画サービス付きのサイトを選ぶようにしましょう。
動画付きプログラミング学習サイト
動画でプログラミングを学べる初心者向けのプログラミング学習サービスです。
導入となる初級動画のほとんどはすべて無料で閲覧可能となっています。
何度でも見放題なので、プログラミングの基礎を固めたい方にオススメです。
こちらも、動画でプログラミングを学べる学習サービスです。
Web関連のものが主ですが、その他にも会話力や仕事の段取りなど、仕事を効率的に進めるための講義も開かれています。
※生放送であれば無料で視聴できます。
フリーランスになろう!その前に・・・


フリーランスで働くには、当然リスクもあります。


“実力がある”ことを5秒で証明してみせてください(笑)

知っておきたい、フリーランスのメリット
ランサーズ株式会社が、2017年のフリーランスの推計人口を発表しました。
その結果、国内のフリーランス人口は推計1122万人(前年比5%増)。
また、仕事に対する満足度も、ノンフリーランスと比べ非常に高く、その主な理由は、「能力をいかせる」ということでした。
日本の企業は、「苦手な部分は努力させて克服させる(矯正する)」風潮があります。
苦手な仕事を克服させ、決められた仕事のフローを叩き込む。
その反動により、「仕事が嫌だ」「仕事を続けるのが苦痛だ」と感じる人が多くなると考えます。
一方、フリーランスは個人の得意な仕事を選択でき、時間の制約が無い分、仕事の流れも自分で決められ、その結果仕事に対して高い満足度が得られると考えます。
フリーランスの大きなメリットは、時間の制約がなくなり、仕事に対して高い満足度が得られることといえます。
知っておきたい、フリーランスのデメリット
もちろん、フリーランスで働くことにはデメリットもあります。
1. 仕事が途切れたら無収入になってしまう
会社員であれば、けがや病気で入院した際に“有給休暇“で処理することで収入を得ることができますが、フリーランスの場合は、無収入です。
2. 税務処理が面倒
会社に属していれば、もろもろの納税処理を会社が代行してくれますが、その面倒な納税処理をすべて自分でおこなわなければなりません。
3. 社会的な信用が低い
会社員であれば、強力な後ろ盾として、「会社」が付きます。
そのため、銀行からの住宅ローンの借り入れの審査が通りやすいですが、フリーランスの場合は、収入が不安定と見られ審査に通りにくくなる傾向にあります。
これらのデメリットも十分考慮して、フリーランスが良いのか、正社員として働く方が良いのか考える必要があります。
資格を取得し、実力を証明しよう
仕事を発注する側が、受注者(あなた)のスキルがどの程度なのか判断することができれば、安心して仕事を任せていただけることでしょう。
受注者が、“実力があります”と宣言するだけでは、誰も信じてくれません。
一番簡単に実力を証明する方法は、資格を取ることです。
IT業界で、最も広く知られている公的な資格は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が認定している、「情報処理技術者試験」です。
情報処理技術者試験の代表的なものとして、以下の試験があります。
ITパスポート試験
情報処理技術者の基礎的な技術を持つことを証明する資格です。
基本情報技術者試験
高度IT人材になるために必要な基本知識・技能と実践的な活用能力を持つことを証明する資格です。
応用情報技術者試験
高度IT人材になるために必要な応用的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立したことを証明する資格です。
高度情報技術者試験
専門的且つ高度なIT技術を持つことを証明する資格です。
「高度情報処理技術者試験」というものはなく、9つの専門的な資格の総称として用いられます。
実際の現場では、「基本情報技術者」までは合格して当たり前とみられるため、フリーランスになる前に「応用情報技術者」を取得するようにしましょう。
時間が無いようであれば最低でも「基本情報技術者」は取っておいた方がよいでしょう。
もし、飛び込みで営業などを考えている場合は、高度情報技術者のいずれかの資格を取っておけば、有利に話を進めることができるはずです。
フリーランスの仕事がうまくいく6つのコツ

でも、プログラマーの仕事をどうやって見つければ良いのですか?


フリーランとして生計を立てるのは無理なのでしょうか?

クラウドソージングなどを活用すれば、人脈がなくても案件を受注することは十分可能です。
1. 仕事はクラウドソーシングサービスで探そう
フリーランスで、安定して高収入を得るためのコツは、案件の発注元となる企業にコネクション(人脈)を持つことです。
しかし、これから独学でフリーランスを目指す人が初めからそういった人脈を持っていることは まれです。
そういった場合は、クラウドソーシングのサービス使って仕事探して実績を作りつつ、同業者が集まる交流会などに積極的に参加します。
そこで、これまでの開発実績をアピールし、人脈を作るようにしましょう。
2. 失敗すれば大損!見積もりのコツ
自分にぴったりの案件が見つかったら、その仕事をいくらで請け負うか、見積もりをおこないます。
ここでポイントなのは、仕様が不明確な部分を徹底的に排除することです。
全体の90%理解できていても、残りの10%にかかる時間が、想定の2倍、3倍に膨らむことは実際の現場でもよくあります。
見積もりのミスで他の仕事の受注が滞れば、その分はあなたの損失(収入減)になります。
不明な点は、契約前に発注者に問い合わせ、徹底的に排除するよう心掛けてください。
3. 仕様変更を未然に防ごう
仕様変更とは、発注者と擦り合わせた成果物の仕様が途中で変更になることです。
成果物が変われば、当然作り方も変わります。
その分、余計な手間が増えます。
明らかな仕様変更であれば、その都度追加費用を請求すればよいですが、厄介なのは「それはお願いしていた機能に当然含まれるべき機能だ」と揉めた場合です。
4. 不具合を未然に防ごう
プログラムの製作が終わったら、そのプログラムが発注者の要求通りの動きをしているかテストをおこないます。
プログラム製作者がおこなうテストは、ホワイトボックステスト(すべての条件分岐を網羅する試験)が基本です。
プログラム納品し、発注者で検収を上げるまでに発生した不具合は無償対応が原則です。
また、不具合が重大もしくは頻発した場合、発注者の信用を失い、新しい仕事が来なくなる可能性もあります。
「不具合=自身の損失」と認識し、品質の良いプログラムを心がけましょう。
5. 継続して仕事を請け続けるには?
発注者に「あなたになら仕事が任せられる」と思っていただけること。
つまり、発注者からの信用が第一です。
そのためには、「納期を守る」「不具合を出さない」といった当たり前のことの積み重ねが、仕事を継続して請け続けるために最も重要なことです。
6. 収入アップの秘訣
一番簡単な収入アップの方法は、自身の作業を効率化することです。
1人月50万円の仕事を半月で仕上げることができれば、単純計算で1か月の収入は100万円となります。
もう一つは、他の人が真似できない技術(まだ普及していない技術)を身につけることです。
いまIT業界で話題の「機械学習」や「AI」技術を身に着けることで、自身の技術の価値を高め、作業単価を上げることも収入アップの方法といえます。
まとめ
記事の冒頭で述べましたように、IT業界未経験の方でもフリーランスプログラマーになることは可能と私は考えます。
「フリーランスプログラマー」という働き方、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。