キャリア転身

第二新卒未経験でプログラマーになりたい人に知ってほしい3つのこと

ここ数年、新卒の就職市場は依然として売り手優位が続いています。就職率そのものは高い一方で、「仕事が合わない」「思っていた業務と違う」といった理由から、早期離職につながるケースも少なくありません。

実際、新卒の学生が1回目の就職で天職と思える職種に出会えることは稀です。社会経験が浅く、自分の適性や将来像がまだ定まっていない段階で選ぶ仕事が、長期的にマッチするかどうかは未知数だからです。

だからこそ「第二新卒」という立場で、新しいキャリアに挑戦する人が増えているのです。今回はその中でも「未経験からプログラマーを目指すことは可能か?」というテーマに焦点を当てて解説します。 

第二新卒としてプログラマーを目指す方は、新卒と同様に「未経験からの挑戦」が前提になります。そのため、学ぶべき基本スキルや準備のステップは新卒と大きく変わりません。違いがあるとすれば、すでに社会人経験を持っていることです。ビジネスマナーや社会人基礎力が備わっている分、即戦力性や成長スピードを企業から期待されやすいのが特徴です。

新卒向けにまとめた基本的な学習方法や就活準備については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてください。そのうえで本記事では「第二新卒ならではの強みの活かし方」「転職市場で有利になる立ち回り方」に焦点を当てて解説します。 

1. 第二新卒でもプログラマーになるチャンスは十分ある

第二新卒と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。

「前の仕事をすぐ辞めた人」「根気がない人」「決断が早すぎる人」など、ネガティブに受け取られることもあります。確かに一昔前までは、短期間での離職はマイナスに見られがちでした。

しかし今は状況が変わっています。社会全体で人材不足が深刻化し、むしろ「少しでも多くの経験を積んだこと」自体に価値が置かれる時代です。自分に合わない職場を早めに見切り、キャリアを修正する行動は、決してネガティブではありません。

理解のある企業ほど「一度社会を経験し、自分の適性を見直した人材」として、第二新卒を前向きに評価しています。特にプログラマーとして再挑戦するなら、失敗の反省だけではなく、学習や成果物で「行動に移している」ことを示すことが重要です。 

空き時間でプログラミングを勉強しよう

第二新卒と言っても、仕事を辞めてしまった場合は、実家暮らしか一人暮らしかで状況が大きく異なります。

基本的に一人暮らしの方が、どうしても経済的に余裕が無いため、あまり時間は作れませんが、実家暮らしで且つ明確な目標があれば、

多少両親に甘んじても良いのではないでしょうか?

プログラマーになるために勉強をしたい!

という強い意志を両親に伝えれば、きっと両親は反対しないでしょう。

そうして作った空き時間は、ぜひブログラミングの勉強に使ってください。

特にプログラミングの勉強は独学でおこなうことをオススメします。

なぜかというと、プログラマーに就職してからも(むしろ就職してからの方が)勉強はずっとずっと必要になるからです。

この時、先輩プログラマーや同僚に質問しようものなら、高確率で煙たがれるでしょう。

なぜでしょうか?

実は「わからない?」「おしえて?」という気持ちは、本当に詳しいプログラマーにでもならない限りは基本みんな一緒だからです。

先輩プログラマーも、新人プログラマーも、未経験プログラマーも、みんな「わからない?」「おしえて?」という気持ちです。

先輩プログラマーはプログラミングに詳しいことももちろんですが、それ以上に調べる力が高いのです。

この力は、独学でプログラミングを勉強していることでついた力であり、教えられて身につくものではありません。

独学で勉強することは、プログラミングスキルが身につく以上に、自分で調べる力が身につくので、強くオススメできる理由です。

20代〜30代前半におすすめのITスクール

未経験からプログラマーを目指す方に向けて、特に評判が高いITスクールを3つご紹介します。

プログラマカレッジ

10代、20代の方でこれからプログラマーを目指すなら、無料で学ぶことができる「プログラマカレッジ」をおすすめします。受講料が0円で学べる仕組みや、就職支援の内容が充実しているため、最初の一歩として検討する価値があります。

プログラマカレッジ

テックキャンプ

20代で未経験からエンジニアを目指すなら、短期間で実践スキルを身につけられる「テックキャンプ」も選択肢の一つです。転職成功率97%という実績があり、転職できなければ全額返金保証付き。通学とオンラインどちらにも対応しているので、ライフスタイルに合わせて柔軟に学習可能です。

未経験のITエンジニア転職なら【TECH::EXPERT】

僕のAIアカデミー

「僕のAIアカデミー」は、AIをキャリアや副業に活かす実践型オンラインスクールです。 ただし、流行に任せて安易に選択すると「こんなはずじゃなかった」という後悔につながる危険もあります。その理由を以下で整理します。
  • トレンドに飛びついただけでは、基礎を飛ばして表面的な操作スキルで終わり、企業で通用しない
  • 転職活動では「AIは触れるが設計や基盤はできない」と評価され、キャリアが行き詰まる
  • 短期的な期待だけで選ぶと、結局はスキルも収益も身につかず「こんなはずじゃなかった」と後悔する
本来のITスキルは以下のように階層的に積み上げる必要があります。
ITスキル習得階層
  • 第一階層:ITリテラシー(PC操作・ネットワーク基礎)
  • 第二階層:プログラム言語(JavaやPythonなど)
  • 第三階層:設計スキル(要件定義・設計書作成・アーキテクチャ理解)
  • 第四階層:AP基盤スキル(ミドルウェア・サーバー・クラウド)
  • 第五階層:運用スキル(監視・セキュリティ・障害対応)
AIはこのすべてを横断する“土台”として位置づけられるスキルです。 だからこそ基礎を固めたうえでAIを学べば、「与えられた仕事をこなす人材」ではなく「AIを武器に自ら収益を生み出す人材」へと進めます。 「僕のAIアカデミー」は、その逆転を可能にする実践環境を提供しています。

AIによる副業・起業力を高める実践型スクール【僕のAIアカデミー】

できればプログラミングの関連職でアルバイトしよう

実家暮らしであれば、上記のような勉強は比較的簡単ですが、一人暮らしの場合は時間的にそうはいきませんよね?

そういったときは、プログラミング業務を請け負うシステム会社やWEB制作会社で関連職としてアルバイトを検討してみてはいかがでしょう?

関連職というのは、プログラミング会社の受付や事務、雑務のことだと思ってかまいません。

プログラミングの勉強は直接できませんが、プログラミングやプロラグラマーに関わる機会が増えますし、プログラムについての基本的に知識を自然に覚えることができます。

何より、プログラマーがどういう環境でどういう仕事をするか、客観的に見ることができ、将来の想像ができる点もおすすめできます。

2. 未経験者なりにプログラミングで作品を作ることは重要

2. 未経験者なりにプログラミングで作品を作ることは重要

プログラミングを勉強することとプログラマーになることは、似て非なるものです。

プログラマーになるには、プログラマーとして就職する必要がありますし、面接時にはそのためのスキルを証明するために、プログラム作品を提示して見せる必要もあります。

ここではそのプログラム作品を作るメリットについて説明していきます。

プログラムの技術と仕組みを自然に理解できる

プログラム作品を作る一番のメリットは、何と言ってもプログラムの技術と仕組みを肌で感じて感覚を掴めるということでしょう。

本格的ではなくとも、作っていく中で失敗や挫折を経験することで、プログラム設計の大切さを学べますし、プログラムにもいろんな手法があることもわかります。

その時その時でどの手法が最適かを判断できるようになるには時間がかかりますが、こういった経験はプログラマーを目指す上ではこの上ない資産になるでしょう。

プログラムを作ったことへの達成感を覚えられる

自分で設計し、プログラミングしたプログラム作品がしっかり動いているかどうかを確認するデバッグ作業は大変ですよね?

デバッグと修正を繰り返してやっと正常に動くようになった、完成したプログラム作品はかけがえのない達成感を与えます。

特に慣れないうちは、デバッグ作業がプログラミングと同じかそれ以上に大変で、デバッグの重要性も痛いほど理解できます。

この達成感が快感になれば、もっとプログラミングが面白く感じるはずです。

プログラムで作った作品がしょぼく見えれば成功!

上記の達成感と一見矛盾するようですが、1回目に作った作品が完璧だと思ってはいけません。

完璧なものなどこの世に存在しないというのはプログラミングでも言えます。

その証拠に、どんなプログラムにも弱点があり、ハッカーに攻撃されるものですね。(よくないことですが。)

それ以外にも、メンテナンスが大変な設計にしてしまっていたり、思わぬバグがあったり、他人が読みにくいコードになっていたり、改善点は常にたくさんあるものです。

いえ、たくさん見つかったほうが良いでしょうから、できるだけたくさん見つけてください。

次作る作品や、あるいは実践で改善できればいいのです。

そういった意味では、作った作品がしょぼく見えてしまうということは、それだけ改善点があるということですので、大いにノビシロがあると言えます。

3. 就活では「第二新卒」「未経験」を武器にアピールしよう

第二新卒に限りませんが、大まかに言えばポイントは3つでしょう。

  • 最低限のスキル
  • 自分で作った作品
  • 自己アピール力

プログラミングスキルというのは、プログラム言語により様々なため、一概には言えないため割愛させていただきますが、あとの2つはコツのようなものがあります。

また、「第二新卒」「未経験」ということを武器として活かすための特徴と合わせて、少し説明します。

プログラマー未経験の第二新卒が面接で受かるには?

「第二新卒」「未経験」という2つは、これからプログラマーになろうとしているという点から考えれば当たり前です。

企業側が経験者や即戦力を第二新卒に求めるということは、前職がプログラマーということになります。

これは、新卒でプログラマーになったが1年経たずして辞めたということになりますので、理由にもよりますがプラスというよりマイナスです。

業種は違っても、プログラマーになりたくて未経験でもプログラマーを志願した第二新卒に期待する企業は少なくありません。

「第二新卒」「未経験」という2つは、面接に活かせる強みであるということにまず自信を持つことが面接に受かる第一のポイントです。

「第二新卒」という立場を強く活かそう

「第二新卒」についてもう少し掘り下げてみましょう。

特に、前職が別業種であった場合です。

プログラマーと言っても、実際にはプログラマー以外とのコミュニケーションが全くないわけではなく、責任ある立場になればなるほど、関係部署やお客さんとのやりとりが必要になります。

その時、社会経験がない状態でプログラマーになってしまった人は、普通の社会常識やビジネス感覚に疎いことがあります。

接客業や営業職のような仕事ならもちろん、他の業種でもそこで学んだ何らかのことは、必ずプログラミングで活かすことができます。

むしろ「第二新卒」はそのことを活かすことや、前職からの反省をバネにした改善に多いな期待をしています。

プログラマー市場から見ても第二新卒への期待は高い

せっかくされている期待には、答える方がいいでしょう。

その答え方というのは、面接での姿勢やプログラム作品になります。

面接での態度は、私の知る限り礼節やお決まりのルールのようなものは一般の職業ほど重視されていません。

それよりもプログラマー適性のある人間性や、あるいはプログラム作品やスキルを評価するだけで、態度自体はよほど粗相がなければ合格というケースさえあります。

逆にそれほどプログラム作品やスキルは重要です。

特にプログラム作品はスキルを証明するもっとも重要なもので、作品は見せるだけでなく、どういったものかを説明する力も必要です。

プログラマー市場から見ても第二新卒への期待は高い

面接官は友達でも先生でもないので、何の説明もないプログラム作品は評価のしようがありません。

必然的にあなたは最低限のアピール力が求められます。

  • どうしてこれを作ったか
  • ここにこだわった
  • この技術をつかった

などはプログラム作品を見せる時に、面接官にしっかり説明できるようにしておきましょう。

第二新卒・プログラマー未経験だからといって甘えない

これは、どちらかというと就職してからの話ですが、上記のように、企業が第二新卒のプログラマーに期待をしているのは、その通りです。

しかし、それに甘んじればそれは見抜かれ不採用になったり、就職してから怒られる原因になりかねません。

特に、第二新卒は前職を辞めた理由の根本に、そもそも社会を舐めているという色眼鏡で見られている可能性があります。

プログラマーの世界は決して甘くないということは肝に銘じておいたほうが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、第二新卒のみなさん、プログラマーになる決意はできましたでしょうか?

決意というと大げさですが、未経験であればとりあえずプログラミングを始めてみましょう。

プログラミングはわかると楽しいですし、これからのAI社会ではおそらく需要は高まっていくと思われる、多くの可能性がある明るい業界です。

ぜひ、前職からきっぱり縁を切って、プログラマーという新しい世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?

本サイトにて記載のすべてのスクリプト利用により発生した利用者の損害全てに対し、いかなる責任をも負わないものとし、損害賠償をする一切の義務はないものとします。また、この記事は、実際の案件対応を通じて得た知見をもとに筆者が作成したものであり、全コードと解説は著者本人による設計・検証結果に基づいています。

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