前回「【フリーランスの手帳術】03.未来年表を作成する 」の章で作成した未来年表ですが、これを実際に実行に移さなくては机上の空論になってしまいます。
そこで、これから紹介したいのがこれらの計画を実行するのに必要なツールです。システム手帳を使います。
フリーランスの手帳術(全10記事)
システム手帳という選択
正直、システム手帳じゃなくてもいいと思います。 過去、自分のスタイルを見つけるまでは、私もいろんな時間管理術の本や行動管理術の本を読んできました。
そして実際に実践し、やっぱり感じたのは、穴をあければリフィルの追加がしやすいシステム手帳が良さそうだということでした。
そして思ったのが、インターネットには、時間管理術として「 2冊の手帳を愛用しています!」や「シールを貼ってます!」などあまりビジネスに特化していない感じの本やサイトが多いと思います。
どんな使い方をしても個人の自由です。とやかく言うつもりはありません。ただ私的には、手帳は1冊に限定し、すべてがその手帳の中にあるのがベストだと思いました。できれば、ビジネスもプライベートもすべて同じ一冊のシステム手帳で管理することをお勧めします。
私も過去に、技術の進歩に合わせて「PDA」や「スマートフォン」等での管理する方法もいろいろ模索し、実践もしてきました。15年ほどいろいろと試してきましたが、あの小さい画面で管理するのはかなり苦痛です。
瞬間の発想が維持できず、さらに一覧性皆無の為、行動を俯瞰してみることが出来ないのです。そしてたどり着いたのがシステム手帳を使うスタイルでした。私的には紙の手帳が一番シックリ来るようです。モニターを見ている時とは明らかに集中の深度が違います。
すこし話が外れてしまいました。戻ります。
未来年表は、先頭セクションが定石
前回「【フリーランスの手帳術】03.未来年表を作成する 」の章で作成した未来年表ですが、 この「未来年表」はシステム手帳の一番前のセクションへ挟みます。手帳を開けると嫌でも一番初めにこの未来年表が目に付くからです。
システム手帳専用の穴空けパンチを使用すれば、必要な資料が挟めてしまうところがシステム手帳のいいところです。未来年表は一番上の横軸に対象となる年が振られているため、対象年に重なる目標欄の記入事項がその年にするべきタスクになるわけです。
年間スケジュールを作成しよう!
まず該当する年の目標毎にするべきタスクを割り振ります。要は、その年の目標を洗いざらい抜き出し、何月に(あるいは毎月・毎週)行うべきタスクを明確にします。
例えば、禁煙が目的の場合、2箱/日のヘビースモーカーの方が、突然禁煙を行おうとしてむ無理があります。返ってリバウンドに苦しむことになるでしょう。
そこで、「40本/1日*30日≒1200本/月」の喫煙者として見積もった場合、完全に禁煙するまでかかる時間を計算してみます。その場合、1月ごとにタバコの本数を1本/日づつ減らしていく(翌月は39本/日)ことが出来れば、41ヶ月後に禁煙できることになります。※ 約3年半後には、禁煙できているはずです。
年間スケジュールには、現在から3年半までに、年間360本づつタバコの本数を減らしていくことが健康セクションの目標数値になります。これを長いとみるか短いとみるかは人それぞれだと思いますが、そこは調整次第です。
次に割り振ったタスク毎に優先順位をつける作業に入ります。具体的には、将来の自分にとって重要と思うタスクに「A」→「B」→「C」の順に優先順位をつけていくイメージです。
優先順位
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健康 A.タバコをやめる B.体重を5kg落とす
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知識・教養 A.TOEIC800点 B.株式の知識を習得
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心・精神 A.・・・ B.・・・
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社会・仕事 A.・・・ B.・・・
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プライベート・家庭 A.・・・ B.・・・
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経済・モノ・お金 A.・・・ B.・・・
既に「未来年表」の年別のセクションがマトリックス上に整理されているので、落とし込み作業は容易はずです。その目標を達成するために今年中にやるべきタスクは何か考えれば良いのです。
注意するべきは、各目標のバランスに隔たりが出ないようにスケジュール化していくことです! 健康ばかりに集中すると、知識・教養が足りずに獣化してしまうかもしれません(笑
この年間スケジュールは個人の好みもあると思いますが、できれば半年くらいを一覧し易いタイプがいいと思います。
ページが細かく分かれてしまうと、長期的なタスクの繋がりが見辛くなってしまうからです。できれば、蛇腹式で表裏半年間隔のモノで時間軸がついたタイプをお勧めします。
フリーランスや個人事業主の仕事はとても時間にシビアです。自分のスケジュールはしっかりと自分自身で管理していきましょう。