
同じ処理を何度も繰り返したいときに使うのが「くり返し構文」です。
今回は、Javaで代表的な for文 と while文 を実際に書いて動かしながら、「繰り返しってこういうことか!」を体で覚えていきましょう。
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for文・while文ってなに?
Javaでは、「同じ処理を何度もくり返したい」ときに「くり返し構文」を使います。その代表格が for文 と while文。ここでは、それぞれの使い方と違いをやさしく体験していきましょう。
同じことを何度もやりたいときに使う構文
たとえば「こんにちは!を5回表示したい」とき、同じ行を5回コピペするよりも、プログラムに「5回やってね」とお願いできたらラクですよね。それを叶えてくれるのが、くり返し構文です。


くり返し構文には種類がありますが、今回は「for文」と「while文」の2つを体験していきます。
for文とwhile文、どう違う?
for文とwhile文は、どちらも「くり返し処理」をするための構文ですが、使いどころが少し違います。
構文 | 向いている場面 | 書き方の特徴 |
---|---|---|
for文 | くり返す回数が決まっているとき | 「初期化→条件→更新」がまとまっている |
while文 | いつ終わるか決まっていないとき | 条件だけを書く。処理の自由度が高い |


次のセクションでは、実際にfor文を書いて動かしながら、くり返し処理の基本を体験してみましょう!
実際にfor文を動かしてみよう
それでは、実際にfor文を書いてみましょう! ここでは「1から5までの数字を表示する」という基本的な処理から始めて、変数を使ってメッセージを変えるパターンにも挑戦します。
数字を1から5まで表示してみよう
まずは、for文を使って「1」「2」「3」「4」「5」と順番に表示してみます。回数が決まっている場合には for文がとても便利です。
for (int i = 1; i <= 5; i++) {
System.out.println(i);
}
出力結果:
ターミナル
1
2
3
4
5


「i = 1」はスタート、「i <= 5」はいつまで、「i++」は1ずつ増やす、という意味です。これさえわかれば for文は怖くありません。
変数を使ってメッセージを変えてみよう
今度は、数字をそのまま出すのではなく、くり返しごとにちょっとしたメッセージを加えて出力してみましょう。
for (int i = 1; i <= 3; i++) {
System.out.println("こんにちは!" + i + "回目");
}
出力結果:
ターミナル
こんにちは!1回目
こんにちは!2回目
こんにちは!3回目


くり返しの中で変数を使えば、「何回目」や「番号付き処理」など、動きのある出力ができるようになります。
次は、同じようなことを now while文でも体験してみましょう!
今度はwhile文でやってみよう
さきほどはfor文でくり返し処理を行いましたが、今度は「while文」を使って同じような処理をやってみます。書き方が変わるだけで、同じようにくり返しを実現できます。
同じ出力でも「書き方」が違う
for文との一番の違いは、「どこまで」「どうやって増やすか」をコードの中で分けて書くところです。以下のコードは、1から5まで数字を表示するwhile文の例です。
int i = 1;
while (i <= 5) {
System.out.println(i);
i++;
}
出力結果:
ターミナル
1
2
3
4
5


「どんなときにwhile文を使うか」は次のセクションでより深く見ていきます。
条件次第で無限ループに注意!
while文でよくあるミスが、「いつ終わるか」を書き忘れてしまうことです。終わる条件が間違っていると、プログラムがずーっと動き続ける「無限ループ」になります。
int i = 1;
while (i <= 5) {
System.out.println(i);
// i++; を忘れてしまった!
}


while文は「自由度が高いぶん、責任もある」構文です。条件と変化のバランスをしっかり見て書くのがポイントです。
でも心配しなくてOK。エディタで練習すればすぐ慣れるし、「変数がちゃんと変わるか?」を見るクセをつければ自然と回避できます。
まとめ:forとwhile、使い分けのコツは「回数が決まってるかどうか」
今回は、Javaのくり返し処理でよく使われる「for文」と「while文」を体験しました。 コードの見た目は違っても、「同じ処理を何度も実行する」という目的は共通です。


使い分けのイメージは、以下のようになります。
使う構文 | おすすめの場面 |
---|---|
for文 | くり返す回数が最初から決まっているとき |
while文 | 「いつ終わるか」は条件次第なとき |
今回扱ったのは、くり返しのごく基本的な使い方です。 for文・while文について、もっとパターンを知りたい方は下記の記事も参考になります。
▶ 【Javaの基礎知識】繰り返し処理(for, while, do-while)を徹底解説!
次回は、複雑になってきた処理を「ひとまとまりの部品」として再利用する方法―― メソッドの基本を学んでいきます!
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