シェルスクリプトで頻繁に使用されるコマンドをカテゴリ別に整理した一覧です。
基本操作
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
basename | ファイル名部分を取得 | パスからディレクトリ部分を除去 |
cat | ファイル内容の表示 | 複数ファイルの連結表示も可能 |
chmod | ファイルの権限を変更 | 読み取り、書き込み、実行権限を設定 |
chown | ファイルの所有者を変更 | 所有者およびグループを設定 |
cp | ファイルをコピー | ファイルやディレクトリを複製 |
cut | テキストの一部を抽出 | 特定の列や範囲を切り出し |
diff | ファイルの差分を比較 | 2つのファイルの違いを表示 |
dirname | ディレクトリ名を取得 | パスからディレクトリ部分を抽出 |
file | ファイルタイプを識別 | ファイルの種類を表示 |
find | ファイルを検索 | 条件に基づいてファイルやディレクトリを検索 |
grep | テキスト検索 | 特定のパターンに一致する行を表示 |
head | ファイルの先頭部分を表示 | 指定した行数分の内容を表示 |
ln | リンクを作成 | ハードリンクやシンボリックリンクを生成 |
ls | ディレクトリ内容を一覧表示 | ファイルやディレクトリの情報を表示 |
mktemp | 一時ファイルを作成 | ユニークな一時ファイルやディレクトリを生成 |
mv | ファイルを移動または名前変更 | ファイルやディレクトリを移動またはリネーム |
pwd | 現在の作業ディレクトリの絶対パスを表示する | 相対パスではなく、システムのルート(/)からの完全なパスを表示 |
rename | ファイル名を変更 | 複数のファイル名を一括で変更 |
rm | ファイルを削除 | ディレクトリやファイルを削除 |
sed | テキスト処理 | 文字列の置換や抽出を実行 |
shred | ファイルを安全に削除 | 復元不可能にするためデータを上書き |
sort | データをソート | 行を指定した順序で並び替え |
split | ファイルを分割 | 大きなファイルを小さな部分に分ける |
stat | ファイルの詳細情報を表示 | ファイルのメタデータを取得 |
tee | 出力をファイルに保存 | 標準出力をファイルに書き込む |
tail | ファイルの末尾部分を表示 | 指定した行数分の内容を末尾から表示 |
touch | ファイルのタイムスタンプを更新 | 新規ファイル作成にも使用 |
tr | 文字列を置換または削除 | 文字列操作を実行 |
uniq | 重複行を削除 | ソート済みデータから重複行を取り除く |
ファイル操作
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
awk | テキスト処理 | パターンマッチングとデータ操作 |
basename | ファイル名部分を取得 | パスからディレクトリ部分を除去 |
cat | ファイル内容の表示 | 複数ファイルの連結表示も可能 |
chmod | ファイルの権限を変更 | 読み取り、書き込み、実行権限を設定 |
chown | ファイルの所有者を変更 | 所有者およびグループを設定 |
cp | ファイルをコピー | ファイルやディレクトリを複製 |
cut | テキストの一部を抽出 | 特定の列や範囲を切り出し |
diff | ファイルの差分を比較 | 2つのファイルの違いを表示 |
dirname | ディレクトリ名を取得 | パスからディレクトリ部分を抽出 |
file | ファイルタイプを識別 | ファイルの種類を表示 |
find | ファイルを検索 | 条件に基づいてファイルやディレクトリを検索 |
grep | テキスト検索 | 特定のパターンに一致する行を表示 |
head | ファイルの先頭部分を表示 | 指定した行数分の内容を表示 |
ln | リンクを作成 | ハードリンクやシンボリックリンクを生成 |
ls | ディレクトリ内容を一覧表示 | ファイルやディレクトリの情報を表示 |
mktemp | 一時ファイルを作成 | ユニークな一時ファイルやディレクトリを生成 |
mv | ファイルを移動または名前変更 | ファイルやディレクトリを移動またはリネーム |
rename | ファイル名を変更 | 複数のファイル名を一括で変更 |
rm | ファイルを削除 | ディレクトリやファイルを削除 |
sed | テキスト処理 | 文字列の置換や抽出を実行 |
shred | ファイルを安全に削除 | 復元不可能にするためデータを上書き |
sort | データをソート | 行を指定した順序で並び替え |
split | ファイルを分割 | 大きなファイルを小さな部分に分ける |
stat | ファイルの詳細情報を表示 | ファイルのメタデータを取得 |
tee | 出力をファイルに保存 | 標準出力をファイルに書き込む |
tail | ファイルの末尾部分を表示 | 指定した行数分の内容を末尾から表示 |
touch | ファイルのタイムスタンプを更新 | 新規ファイル作成にも使用 |
tr | 文字列を置換または削除 | 文字列操作を実行 |
uniq | 重複行を削除 | ソート済みデータから重複行を取り除く |
unzip | ZIPファイルを解凍 | 圧縮されたZIPファイルを展開 |
vim | テキストエディタ | 高度な編集機能を持つエディタ |
wc | 単語や行数をカウント | ファイルの行数、単語数、バイト数を表示 |
xargs | コマンドライン引数を構築 | 標準入力から引数を生成してコマンドを実行 |
zip | ファイルを圧縮 | ZIP形式でファイルを圧縮 |
ネットワーク操作
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
arp | ARPキャッシュの管理 | ネットワーク通信のトラブルシューティングに使用 |
curl | データの送受信 | URLを使用してHTTPリクエストを送信 |
dig | DNS情報のクエリ | ドメイン名のDNS情報を取得 |
ethtool | ネットワークインターフェースの設定 | NICの設定や状態を確認および変更 |
ftp | ファイル転送プロトコル | リモートサーバーとのファイル転送を実行 |
ifconfig | ネットワーク設定の表示・変更 | ネットワークインターフェースの設定を確認または変更 |
ip | ネットワークインターフェース管理 | ルーティングやインターフェースの管理を実行 |
nc (netcat) | ネットワーク通信テスト | ポートスキャンやデータ送信に使用 |
netstat | ネットワーク接続の表示 | ネットワーク接続状況やポート使用状況を確認 |
ping | 接続確認 | 指定したホストへの通信テスト |
rsync | ファイル同期 | リモート間またはローカルでのファイル同期 |
scp | セキュアコピー | SSH経由でファイルを安全にコピー |
ssh | リモートログイン | リモートサーバーにセキュアに接続 |
tcpdump | パケットキャプチャ | ネットワークトラフィックを解析 |
telnet | リモートログイン | 指定したポートに接続して通信を実行 |
traceroute | 経路情報の確認 | ネットワーク経路をトレース |
wget | ファイルのダウンロード | HTTP/FTPを使用してファイルを取得 |
システム操作
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
crontab | スケジュールタスクの設定 | 定期的なタスクを自動実行 |
df | ディスク使用状況の表示 | ファイルシステムの空き容量を確認 |
dmesg | カーネルメッセージの表示 | システム起動やエラーのログを確認 |
du | ディスク使用量を表示 | ファイルやディレクトリの使用容量を表示 |
free | メモリ使用状況の表示 | システムのメモリ状態を確認 |
stop | ジョブの停止 | 実行中のジョブを停止 |
iostat | I/Oデバイスの統計情報 | CPUおよびI/Oデバイスの使用状況を表示 |
iotop | I/O使用状況のリアルタイム表示 | プロセスごとのI/O使用率を表示 |
journalctl | ジャーナルログの確認 | システムログをフィルタリングして表示 |
kill | プロセスを終了 | 指定したプロセスを終了するシグナルを送信 |
lost | 未使用スペースの確認 | 不明なファイルやスペースを検出 |
ps | プロセスの状態を表示 | 現在実行中のプロセス情報を確認 |
reboot | システムを再起動 | システムを安全に再起動 |
shutdown | システムをシャットダウン | 指定時間後にシステムを停止 |
time | コマンドの実行時間を測定 | コマンドの実行にかかった時間を表示 |
top | システムリソースの使用状況を表示 | CPUやメモリの使用率をリアルタイムで表示 |
uptime | システム稼働時間を表示 | システムの起動時間とロードアベレージを確認 |
vmstat | システムパフォーマンスを表示 | メモリ、CPU、I/Oの使用状況を確認 |
w | ログイン中のユーザーを表示 | 現在ログインしているユーザーとその活動を表示 |
who | ログイン中のユーザーを表示 | 現在ログインしているユーザーを確認 |
パーミッション管理
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
chmod | ファイルの権限を変更 | 読み取り、書き込み、実行権限を設定 |
chown | ファイルの所有者を変更 | 所有者およびグループを設定 |
getfacl | ファイルのアクセス制御リストを取得 | ACL設定を確認 |
setfacl | ファイルのアクセス制御リストを設定 | ACLを適用または変更 |
umask | デフォルトの権限を設定 | 新規ファイルやディレクトリの権限を指定 |
プロセス管理
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
bg | バックグラウンドジョブを再開 | 一時停止中のジョブをバックグラウンドで再開 |
fg | ジョブをフォアグラウンドで実行 | バックグラウンドジョブをフォアグラウンドに移動 |
jobs | ジョブリストの表示 | 現在のジョブ状況を確認 |
kill | プロセスを終了 | 指定プロセスにシグナルを送信して終了 |
pgrep | プロセスを検索 | 名前に基づいてプロセスを検索 |
pkill | プロセスを名前で終了 | 名前に一致するすべてのプロセスを終了 |
ps | プロセスの状態を表示 | 実行中のプロセスを一覧表示 |
top | リソース使用状況をリアルタイム表示 | CPUやメモリ使用率、プロセス情報を表示 |
ログ管理
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
head | ファイルの先頭部分を表示 | 指定した行数分の内容を表示 |
journalctl | ジャーナルログの確認 | システムログをフィルタリングして表示 |
logger | ログメッセージを追加 | カスタムメッセージをシステムログに記録 |
tail | ファイルの末尾部分を表示 | 指定した行数分の内容を末尾から表示 |
アーカイブ管理
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
bzip2 | ファイルを圧縮 | 高圧縮率の形式でファイルを圧縮 |
bunzip2 | 圧縮ファイルを解凍 | bzip2形式の圧縮ファイルを展開 |
gunzip | 圧縮ファイルを解凍 | gzip形式の圧縮ファイルを展開 |
gzip | ファイルを圧縮 | gzip形式でファイルを圧縮 |
tar | ファイルをアーカイブ | 複数のファイルを1つにまとめる |
unxz | XZファイルを解凍 | XZ形式で圧縮されたファイルを展開 |
unzip | ZIPファイルを解凍 | 圧縮されたZIPファイルを展開 |
xz | ファイルをXZ形式で圧縮 | 高効率な圧縮形式でファイルを圧縮 |
zip | ファイルを圧縮 | ZIP形式でファイルを圧縮 |
セキュリティとアクセス管理
コマンド | 用途 | 詳細 |
---|---|---|
chmod | ファイルの権限を変更 | 読み取り、書き込み、実行権限を設定 |
chown | ファイルの所有者を変更 | 所有者およびグループを設定 |
passwd | パスワードの変更 | ユーザーのログインパスワードを更新 |
readonly | 変数を読み取り専用に設定 | 変数の値を保護して変更を防ぐ |
sudo | 管理者権限でコマンドを実行 | 一時的にスーパーユーザー権限を付与 |
su | ユーザーを切り替え | スーパーユーザーや他のユーザーに切り替え |
alias
オプション:
- -p: 現在定義されているすべてのエイリアスを表示します。
使用例:
alias ll='ls -l'
: `ll`を`ls -l`のショートカットとして登録します。alias
: 現在定義されているすべてのエイリアスを表示します。alias grep='grep --color=auto'
: `grep`をカラー出力対応でエイリアスとして登録します。
説明:
`alias`コマンドは、長いコマンドや複雑なコマンドを簡略化するための別名を作成します。 定義したエイリアスは、現在のシェルセッションでのみ有効です。
arp
オプション:
- -a: 現在のARPテーブルを表示します。
- -d [IPアドレス]: 指定したIPアドレスのエントリを削除します。
- -s [IPアドレス] [MACアドレス]: 静的ARPエントリを追加します。
使用例:
arp -a
: 現在のARPテーブルをリスト表示します。arp -d 192.168.1.1
: IPアドレス`192.168.1.1`のエントリを削除します。arp -s 192.168.1.1 00:11:22:33:44:55
: 指定したIPとMACアドレスの静的ARPエントリを追加します。
説明:
`arp`は、アドレス解決プロトコル(ARP)テーブルを表示・管理するためのコマンドです。 IPアドレスとMACアドレスの対応を管理する際に使用します。
awk
オプション:
- -F: フィールド区切り文字を指定します。
- -v: 外部変数をスクリプト内で使用します。
使用例:
-
awk -F":" '{print $1}' /etc/passwd
: 区切り文字「:」でフィールドを分割し、最初のフィールドを表示します。 -
awk -v OFS="," '{print $1, $2}' file.txt
: 出力フィールド区切りを「,」に設定してフィールドを表示します。 -
awk '{sum += $1} END {print sum}' file.txt
: `file.txt`内の最初のフィールドをすべて合計して表示します。
説明:
`awk` は、テキスト処理やデータ抽出を行うための非常に強力なツールです。 各行をフィールド単位で分割し、条件に基づいて操作を行います。
basename
オプション: --suffix
使用例:
basename /path/to/file.txt
: ファイル名「file.txt」を取得します。basename /path/to/file.txt .txt
: 拡張子「.txt」を除去して「file」を取得します。
説明: パスからディレクトリ部分を除去し、ファイル名部分を取得します。
--suffix: 指定した拡張子を除去します。
bg
オプション: なし
使用例: bg %1
説明: 一時停止しているジョブをバックグラウンドで再開します。
bzip2
オプション: -d, -k
使用例:
bzip2 file.txt
: ファイルをbzip2形式で圧縮します。bzip2 -k file.txt
: 元のファイルを保持しながら圧縮します。bzip2 -d file.txt.bz2
: 圧縮ファイルを解凍します。
説明: ファイルを高圧縮率で圧縮します。
-d: 圧縮ファイルを解凍します。
-k: 元のファイルを保持します。
bunzip2
オプション: なし
使用例: bunzip2 file.txt.bz2
説明: bzip2形式で圧縮されたファイルを解凍します。
cal
オプション: -y, -m
使用例:
cal
: 現在の月のカレンダーを表示します。cal -y
: 今年のカレンダーを表示します。cal -m 7
: 指定した月のカレンダーを表示します。
説明: カレンダーを表示します。
-y: 今年のカレンダーを表示します。
-m: 特定の月を表示します。
cat
オプション: -n, -E
使用例:
cat file.txt
: ファイルの内容を表示します。cat -n file.txt
: 行番号を付けて内容を表示します。cat -E file.txt
: 各行の末尾に「$」を表示します。
説明: ファイルの内容を表示します。複数のファイルを連結して表示可能です。
-n: 行番号を付与します。
-E: 行末記号を表示します。
cd
オプション: なし
使用例: cd /path/to/directory
説明: カレントディレクトリを変更します。
chmod
オプション: -R, -v
使用例:
chmod 755 file.txt
: ファイルの権限を「755」に設定します。chmod -R 755 /path/to/directory
: ディレクトリとその中のすべてのファイルの権限を変更します。chmod -v 644 file.txt
: 権限の変更内容を表示しながら設定します。
説明: ファイルやディレクトリの権限を変更します。
-R: 再帰的に権限を変更します。
-v: 権限の変更内容を詳細に表示します。
chown
オプション: -R, -v
使用例:
chown user file.txt
: ファイルの所有者を「user」に変更します。chown -R user:group /path/to/directory
: ディレクトリとその中のすべての所有者とグループを変更します。chown -v user file.txt
: 変更内容を表示しながら所有者を変更します。
説明: ファイルやディレクトリの所有者およびグループを変更します。
-R: 再帰的に変更を適用します。
-v: 変更内容を詳細に表示します。
cp
オプション:
- -r: ディレクトリを再帰的にコピーします。
- -i: 上書き前に確認を求めます。
- -v: 処理の詳細を表示します。
- -p: コピーするファイルの属性(所有権、タイムスタンプなど)を保持します。
使用例:
-
cp file.txt /path/to/destination
: ファイル`file.txt`を`/path/to/destination`にコピーします。 -
cp -r /source /destination
: `/source`ディレクトリを再帰的にコピーします。 -
cp -i file.txt /path/to/destination
: コピー先に同名ファイルが存在する場合、上書き確認を求めます。 -
cp -v file.txt /path/to/destination
: コピーの詳細を表示します。 -
cp -p file.txt /path/to/destination
: ファイルの属性を保持してコピーします。
説明:
`cp` コマンドは、ファイルやディレクトリをコピーするために使用されます。 ディレクトリをコピーする際には`-r`オプションを使用し、属性を保持する場合は`-p`を利用してください。 安全性を高めるために`-i`オプションを追加することを推奨します。
crontab
オプション: -e, -l
使用例:
crontab -e
: 現在のユーザーのタスクを編集します。crontab -l
: 現在のユーザーのタスクを一覧表示します。
説明: 定期タスクを管理します。
-e: タスクを編集します。
-l: 現在のタスクを表示します。
curl
オプション:
- -O: URLのファイルを現在のディレクトリに保存します。
- -L: リダイレクトを追跡します。
- -I: HTTPヘッダー情報のみを取得します。
- -X [リクエスト]: 指定したHTTPリクエストを送信します。
使用例:
curl https://example.com
: 指定したURLの内容を取得します。curl -O https://example.com/file.txt
: ファイル`file.txt`を現在のディレクトリに保存します。curl -L https://example.com
: リダイレクトを追跡してデータを取得します。curl -I https://example.com
: URLのHTTPヘッダー情報のみを取得します。
説明:
`curl`は、URLを使用してデータを取得または送信するためのコマンドラインツールです。 HTTPやHTTPSなど、多くのプロトコルをサポートしています。
cut
オプション: -d, -f
使用例:
cut -d\":\" -f1 /etc/passwd
: 「:」で区切られた最初のフィールドを抽出します。cut -d\",\" -f2 file.csv
: カンマで区切られた2番目のフィールドを抽出します。
説明: テキストの特定フィールドを抽出します。
-d: 区切り文字を指定します。
-f: 抽出するフィールドを指定します。
date
オプション: +FORMAT
使用例:
date +\"%Y-%m-%d\"
: 現在の日付を「YYYY-MM-DD」形式で表示します。date +\"%H:%M:%S\"
: 現在の時刻を「HH:MM:SS」形式で表示します。
説明: 現在の日付と時刻を表示します。
+FORMAT: 表示フォーマットを指定します。
df
オプション:
- -h: ファイルシステムの使用量を人間が読みやすい形式で表示します。
- -T: 各ファイルシステムの種類を表示します。
- -i: iノードの使用状況を表示します。
使用例:
df -h
: ファイルシステムのディスク使用量を人間が読みやすい形式で表示します。df -T
: ファイルシステムの種類を表示します。df -i
: 各ファイルシステムのiノード使用状況を表示します。
説明:
`df`は、ファイルシステムのディスク使用状況を確認するためのコマンドです。 容量不足やiノードの枯渇を特定するのに役立ちます。
diff
オプション:
- -u: ユニファイド形式で差分を表示します。
- -c: コンテキスト形式で差分を表示します。
- -i: 大文字と小文字を区別せずに比較します。
- -r: ディレクトリを再帰的に比較します。
使用例:
diff file1.txt file2.txt
: ファイル`file1.txt`と`file2.txt`の違いを表示します。diff -u file1.txt file2.txt
: ユニファイド形式で差分を表示します。diff -i file1.txt file2.txt
: 大文字小文字を無視して比較します。diff -r dir1/ dir2/
: ディレクトリ`dir1`と`dir2`を再帰的に比較します。
説明:
`diff`コマンドは、2つのファイルまたはディレクトリの内容を比較して、その違いを表示します。 ソースコードの変更点を確認したり、設定ファイルの差分を比較する際に役立ちます。 出力形式には「ユニファイド形式」や「コンテキスト形式」などがあります。
dig
オプション:
- +short: 簡易形式で結果を表示します。
- -x [IPアドレス]: リバースDNSルックアップを実行します。
- @[ネームサーバー]: 特定のDNSサーバーを使用してクエリを実行します。
使用例:
-
dig example.com
: `example.com`のAレコードを取得します。 -
dig +short example.com
: 簡易形式で`example.com`のAレコードを表示します。 -
dig -x 8.8.8.8
: IPアドレス`8.8.8.8`のリバースDNSルックアップを実行します。 -
dig @8.8.8.8 example.com
: GoogleのパブリックDNSサーバー`8.8.8.8`を使用して`example.com`をクエリします。
説明:
`dig`(Domain Information Groper)は、DNSクエリを実行して、ドメイン名やIPアドレスに関する情報を取得するためのコマンドラインツールです。 特定のDNSサーバーを指定したり、AレコードやMXレコード、CNAMEなどの詳細情報を取得するのに役立ちます。
dirname
オプション: なし
使用例:
dirname /path/to/file.txt
: ファイル`file.txt`のディレクトリパスを抽出します。
説明:
`dirname`は、指定したパスからディレクトリ部分を抽出して表示します。 ファイルのパスやディレクトリ構造の解析に役立ちます。
dmesg
オプション:
- -T: ログのタイムスタンプを人間が読める形式で表示します。
- -C: カーネルリングバッファをクリアします。
使用例:
dmesg
: カーネルリングバッファの内容を表示します。dmesg -T
: タイムスタンプを人間が読める形式で表示します。
説明:
`dmesg`は、カーネルリングバッファの内容を表示します。 システム起動時やハードウェアのトラブルシューティングに役立ちます。
du
オプション:
- -h: ディスク使用量を人間が読みやすい形式で表示します。
- -d [深さ]: 指定した深さのディレクトリの使用量のみを表示します。
使用例:
du -h /path/to/directory
: ディレクトリの使用量を人間が読みやすい形式で表示します。du -d 1 /path/to/directory
: ディレクトリ内の最上位のみの使用量を表示します。
説明:
`du`は、ディレクトリやファイルのディスク使用量を表示します。 ディスク容量の管理や不要なファイルの特定に役立ちます。
echo
オプション:
- -n: 改行なしで文字列を出力します。
- -e: エスケープシーケンスを解釈します。
使用例:
echo "Hello, World!"
: 標準出力に文字列を表示します。echo -e "Line1\\nLine2"
: 改行を含む文字列を表示します。
説明:
`echo`は、指定した文字列を標準出力に表示します。 スクリプトやログの出力確認など、さまざまな場面で使用されます。
env
オプション: なし
使用例:
env
: 現在のシェル環境変数を表示します。env VAR_NAME=value command
: 一時的に環境変数を設定してコマンドを実行します。
説明:
`env`は、現在の環境変数を確認したり、一時的に設定を変更してコマンドを実行するために使用されます。
ethtool
オプション:
- -i: ネットワークインターフェースのドライバー情報を表示します。
- -S: ネットワークインターフェースの統計情報を表示します。
使用例:
ethtool -i eth0
: インターフェース`eth0`のドライバー情報を表示します。ethtool -S eth0
: インターフェース`eth0`の統計情報を表示します。
説明:
`ethtool`は、ネットワークインターフェースの詳細情報を表示したり、設定を変更するために使用されます。 ハードウェアのトラブルシューティングやパフォーマンスの確認に役立ちます。
export
オプション: なし
使用例: export PATH=/usr/local/bin:$PATH
説明: 環境変数をシェルで利用可能にします。
fg
オプション: なし
使用例: fg %1
説明: バックグラウンドで実行中のジョブをフォアグラウンドに移動します。
file
オプション: -i, -b
使用例:
file -i file.txt
: ファイルのMIMEタイプを表示します。file -b file.txt
: ファイルのタイプを簡潔に表示します。
説明: ファイルのタイプを表示します。
find
オプション:
- -name [パターン]: 指定した名前のファイルを検索します。
- -type [種類]: 指定した種類(`f`=ファイル, `d`=ディレクトリ)のみを検索します。
- -size [サイズ]: 指定したサイズのファイルを検索します(例: `+1M`は1MB以上のファイル)。
- -exec [コマンド] {} \\;: 検索結果に対して指定したコマンドを実行します。
- -mtime [日数]: 指定した日数以内に変更されたファイルを検索します。
使用例:
-
find /path -name "*.txt"
: `/path`ディレクトリ内で`.txt`ファイルを検索します。 -
find . -type d
: 現在のディレクトリ内でディレクトリのみを検索します。 -
find /path -size +1M
: 1MB以上のファイルを検索します。 -
find /path -name "*.log" -exec rm {} \\;
: `.log`ファイルを検索して削除します。 -
find /path -mtime -7
: 過去7日以内に変更されたファイルを検索します。
説明:
`find`は、ファイルやディレクトリを条件に基づいて検索するための非常に柔軟なコマンドです。 名前、種類、サイズ、変更時間などの条件を組み合わせることで、複雑な検索を行うことができます。 また、検索結果に対して直接コマンドを実行することも可能です。
free
オプション:
- -h: メモリ使用量を人間が読みやすい形式で表示します。
- -m: メモリ使用量をMB単位で表示します。
- -g: メモリ使用量をGB単位で表示します。
使用例:
free
: システムのメモリ使用状況を表示します。free -h
: 人間が読みやすい形式でメモリ使用量を表示します。free -m
: メモリ使用量をMB単位で表示します。
説明:
`free`コマンドは、システム全体のメモリおよびスワップ領域の使用状況を確認するために使用されます。 使用中、空き、キャッシュされたメモリ量を表示します。
ftp
オプション:
- -i: ファイル転送時の確認を無効にします。
- -n: 自動ログインを無効にします。
- -v: 詳細な情報を表示します。
使用例:
ftp ftp.example.com
: `ftp.example.com`サーバーに接続します。ftp -n ftp.example.com
: 自動ログインを無効にして接続します。
説明:
`ftp`コマンドは、ファイル転送プロトコル(FTP)を使用してリモートサーバーに接続し、ファイルをアップロードまたはダウンロードするためのコマンドです。 現在では、より安全な`scp`や`rsync`の使用が推奨されています。
getfacl
オプション:
- -R: ディレクトリを再帰的に処理します。
使用例:
getfacl file.txt
: ファイル`file.txt`のアクセス制御リスト(ACL)を表示します。getfacl -R /path/to/directory
: ディレクトリ内のすべてのファイルのACLを再帰的に表示します。
説明:
`getfacl`コマンドは、ファイルやディレクトリに設定されているアクセス制御リスト(ACL)を表示します。 詳細なファイル権限を確認する際に役立ちます。