仮想サーバー構築

【サーバ構築:第5巻】APサーバーを構築しよう!【JBOSS導入】

2020年3月27日

APサーバーを構築しよう!

前提条件

  • Webサーバー(wb01)が構築済みであること
  • Apサーバー(ap01、ap02)が構築済みであること
  • RedHatCustomerPotalへのログインアカウント
    jboss-eapダウンロードに必要です。

サーブレットコンテナ とは

圧倒的な需要から、現在、開発言語の主流となっている「Java言語(Servlet)」ですが、ダイナミックコンテンツを動作されるためには、サーブレットコンテナが必要になります。

「Tomcat」「play」「Glassfish」「jetty」「WebSphere」「webLogic」「jboss」と様々なサーブレットコンテナが開発されてきました。

サーブレットコンテナとは、HTMLなどのWebページを動的に生成するJavaサーブレットを動作させるためのソフトウェアのことである。代表的なサーブレットコンテナに、Apache TomcatJBoss Application ServerApache Geronimo、WebSphere、Jettyなどがある。

IT用語辞典

中でも「jboss」はもともと、「Tomcat」を魔改造したコンテナであり、今後の商用プロジェクトにおいて「jboss」は、事実上標準「コンテナ」として認識されていくものと思われます。

本記事では、サーブレットコンテナとして「jboss-eap」を採用することとします。

JBossとは

JBoss Application Serverとは、JBoss.orgを中心にオープンソースで開発されているJava EEのAPサーバです。 JBossの場合、All in Oneを用いることでフルスタックな環境を実現できることがJBossの人気を博しています。

RedHat社では、JBoss Enterprise Middlewareの中核となるコンポーネントとなっています。

JBossとは、オープンソースで開発されている有力なJava EEアプリケーションサーバの一つ。オープンソース版のWildFlyと、これを元に米レッドハット(Red Hat)社が開発・販売するJBoss Enterprise Application Platform(JBoss EAP)がある。

IT用語辞典

構築環境概略図

現在までに下記の環境が構築されていると思います。

VMware Workstation Player (NAT)環境

本記事から少しずつ本格的な論理図風味にしていきます。

VMware Workstation Player (NAT) の概略図

Webサーバー (wb01)-Apサーバー (ap01,ap02) 関連図

フロントのapacheで受けたトラフィックをバックのjboss-eapの負荷に応じて負荷分散させ、片系が停止した際にはセッション情報が引き継がれるようにします。

apacheが単一障害点になるので実際の構築ではapacheも2重化する必要があるかと思います。

本記事でのjboss-eap構成は「ドメイン構成」として作成します。
 ap01:マスター ap02:スレイブとして構築します。

APサーバー構築の簡単な流れ

APサーバー構築の簡単な流れ

  • スクリプト格納ディレクトリの確認(マスタ、スレイブ) Webサーバーと同様
  • 「firewalld」の停止及び無効化(マスタ、スレイブ) Webサーバーと同様
  • 「selinux」の無効化(マスタ、スレイブ) KickStart時に設定済み
  • 「jboss」ユーザ、グループ作成(マスタ、スレイブ)
  • 「yum」isoメディア設定(マスタ、スレイブ) Webサーバーと同様
  • 「openjdk」導入(マスタ、スレイブ)
  • 「/etc/hosts」の設定(マスタ、スレイブ) Webサーバーと同様
  • 「JBoss-eap 7.2.0」導入(マスタ、スレイブ)

本記事では「4」「6」「8」を解説していきます。
手順「1」「2」「3」「5」「7」については、下記リンクページを参考に設定してください。

4.ユーザーとグループの作成

「jboss-eap」をインストールする前に、jboss操作用ユーザを作成していきます。

下記の手順でユーザーを作成します。

「jboss」ユーザーのuid,gidは任意のidを設定してください。

6.JDKモジュールの導入確認

jbossを実行するためには、「java(jdk)」が必要になります。

本記事では、「RHEL7.5」のISOメディアのバンドル版「java-1.8.0-openjdk」を採用します。

次のコマンドを入力して、jdkの導入有無を確認します。
全回記事のKickStartで導入した場合は「java-1.8.0-openjdk」モジュールはインストールされています。

「リポジトリ」が「installed」なので、既に導入されています。

8.JBOSS-EAP7.2.0の導入

jboss-eap7.2.0の導入の簡単な流れ

  • jboss-eap7.2.0のZIPファイルのダウンロード
  • 「 jboss-eap-7.2.0-installer.jar 」の所有権を「jboss」へ変更する。
  • jboss-eap7.2.0のインストール(インストーラー版)
  • スレイブ側の接続ユーザ作成
  • スレイブ側の接続ユーザ(管理ユーザー)作成
  • jboss-eap7.2.0の起動

① JBOSS-EAP7.2.0のZIPファイルのダウンロード

下記の手順に従い「 JBoss EAP 」をダウンロードします。

  1. ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータル (https://access.redhat.com) にログインします。
  2. ダウンロードをクリックします。
  3. 製品のダウンロードリストの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform をクリックします。
  4. Version ドロップダウンメニューから JBoss EAP の正しいバージョンを選択します。
  5. リストで Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.2.0 を見つけ、Download リンクをクリックします。

② 所有権を「jboss」変更する。

「 jboss-eap-7.2.0-installer.jar 」ファイルを「/opt/jboss」配下へ格納します。

「 jboss-eap-7.2.0-installer.jar 」 を格納した後、下記のコマンドを実行して「/opt/jboss」配下の所有権を「jboss」へ変更します。

「/opt/jboss」配下の所有権を「jboss」へ変更!

コマンドを実行した後、「/opt/jboss」配下がすべて「jboss」へ変更されている。

③ JBOSS-EAP7.2.0のインストール(インストーラー版)

JBoss EAP JAR インストーラーは Red Hat カスタマーポータルから入手できます。

「jboss-eap-7.2.0-installer.jar」アーカイブを使用して、グラフィカルまたはテキストベースのインストーラーを実行できます。

サポートされるすべてのプラットフォームでは、インストーラーを用いて JBoss EAP をインストールする方法が推奨されます。

JBossインストーラーの実行手順

  1. ターミナルを開き、ダウンロードした JBoss EAP インストーラーの JAR ファイルが含まれるディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを実行して、グラフィカルインストーラーを起動します。
    「 # java -jar jboss-eap-7.2.0-installer.jar 」
  3. 以下の手順を実行します。下記参照

尚、本記事では「jboss」の所有ユーザーは[jboss」としている為、インストーラーは「jboss」ユーザーにて実行します。
「ap01」「ap02」で実行します。

パスワードは任意の文字を入力してください。

インストールが正常に終了すれば「/opt/jboss/」配下へ、各種リソースが展開されます。

「/opt/jboss」配下へ「EAP-7.2.0」のディレクトリが作成され、「jboss-eap7.2.0」が正しくインストールされている。

④ スレイブ側の接続ユーザ(ap02)作成

「jboss」ユーザーで「$JBOSS_HOME/bin/add-user.sh」を起動してユーザーを追加する。

ドメイン環境で複数台サーバーを構築する場合は、ドメインコントローラとなるサーバーにスレーブサーバー分のユーザー名とパスワードを設定します。(ユーザー名をスレーブのホスト名として登録します。 )
スレイブ側のユーザ作成は「マスターサーバー(ap01)」側で登録を行います。

管理CLIは「/opt/jboss/EAP-7.2.0/bin」配下の「 add-user.sh 」で起動します。

13行目:スレイブとして、「ap02」を登録しています。
パスワードは任意の文字を入力してください。

⑤ 「JBoss」の管理ユーザー作成

管理CLIに接続するためにmgmtusr(管理ユーザー)を追加します。
本作業は「ap01」側で登録を行います。なお、この管理ユーザーは、ブラウザからの設定画面ログイン時に必要になります。

「jboss」ユーザーで「$JBOSS_HOME/bin/add-user.sh」を起動してユーザーを追加します。

パスワードは任意の文字を入力してください。

⑥ jboss-eap7.2.0の起動

次のコマンドを実行して「jboss-eap-7.2.0」を起動します。

1行目:jbossが起動していないことを確認
2行目:jbossユーザーへスイッチ
3行目:「 /opt/jboss/EAP-7.2.0/bin 」へ移動
4行目:jbossの実行 起動確認の為「standalone.sh」を実行しています。

jboss-eap-7.2.0が起動したところ

以上で「 jboss-eap 」のインストールは完了です。

お疲れさまでした。

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