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小学校でのプログラミング必修化は本当?気になる学習内容とは?

2020年4月25日

2020年度から小学校の学習指導要領が改訂され、プログラミング教育が必修化されることとなりました。

コンピュータについて学ぶ学校は多いですが、主にパソコンを「使う」ことが前提となっていて、たとえばワードやエクセルといったツールをどのように活用するか、その基本的な操作方法を身につけることが一般的でした。

しかし、プログラミングとなるとさらにそこから一歩踏み込み、より専門的な知識を身につけることになります。

今回の記事では、プログラミング教育が必修化されることによって具体的にどのような事柄を学ぶのか、身につくスキルや解決すべき課題なども含めて詳しく解説していきます。

「プログラミング」という科目が増えるわけではない

プログラミングの必修化にともない、多くの人は「プログラミングという科目が追加される」と考えがちですが、実はこれは誤った認識です。国語や算数のように科目が存在するのではなく、あらゆる科目において「プログラミング的な思考を身につけよう」というのが本来の趣旨です。

そもそも小学校で学習する内容は「学習指導要領」というものに定義付けされています。2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されたのも、この学習指導要領が2020年度から改訂されたことによるものなのです。

基本的な考え方は、文部科学省が公開している「小学校プログラミング教育の手引(第2版)」においても紹介されている通り、複数教科にわたって横断的にプログラミング教育を実施していくことを想定しています。

ITエンジニアがプログラミングを行う際には、ものごとの流れを順序立てて考え、時には条件にあわせて分岐したり、他のデータに置き換えて実行したりといったプロセスを経ていきます。

これらの考え方はプログラミングという領域に限らず、あらゆる分野に精通するものでもあります。たとえば国語で作文を書く際には起承転結があり、分かりやすい文章を組み立てるためには論理的にものごとを考える力が要求されることでしょう。

小学校でのプログラミング必修化にある背景

そもそもなぜ小学校においてプログラミング教育が必修化となったのでしょうか。その背景にはグローバル化する社会と多様化する働き方、そして急激なスピードで進化するテクノロジーがあります。

近年、AIやIoTといったテクノロジーが加速度的に進化しており、ITエンジニアの需要はますます高まってきています。労働力不足によってITエンジニアの数自体が減少傾向にあるため、優秀な人材を教育する目的も当然あります。

しかし、それ以上に重要なのが、判断力や創造力の醸成です。プログラミング的な思考を身につけることによって、「なぜその考えに至ったのか」という理由を論理的に導き出すことができるようになります。

自然と自分自信の考え方を最適化し、さまざまな情報を整理したうえで判断するためにはプログラミング的な思考が不可欠なのです。

また、グローバル化が進むなかで激しい競争を勝ち残っていくためには、豊かな創造性をもつことも重要です。自らが考え、革新的なサービスやアイデアを生み出すためには、プログラミング力によって自由に形にできる力も求められます。

そもそも「プログラミング」とは?

入れておくと便利なソフト

コンピュータと関連性の高いプログラミングですが、なんとなくイメージはあっても具体的に何ができるのかが分からない人も多いのではないでしょうか。そこで、あらためて「プログラミング」とは何なのかを詳しく解説します。

プログラミングとは

プログラミング教育を実施することによってさまざまなスキルが身につけられますが、なかでも大きいのが論理的な思考力です。

「この作業が完了したら次にこの作業を実行する」といったような流れが理解できるようになるほか、条件に合わせて適切な判断力も身につけられるようになります。

複雑に絡み合った問題であっても、一つずつ因数分解するように冷静に判断できるようになるでしょう。

また、設計したプログラムを実行したときにバグやエラーが出てくることもありますが、どこに問題があるのか、何をどのように改善すれば問題が解決するのかといった思考力も鍛えることができます。

プログラミング必修化に向けた課題

当然のことながらプログラミング経験のある教員は非常に少なく、体系的にプログラミング教育を実施することは簡単ではありません。

パソコンを用意してC言語やJavaなど専門的な内容を教える必要はないにしても、プログラミングで用いられる考え方や概念などをどうやって教えていくのかは課題が残ります。

一方で、小学生にとってプログラミングそのものは、スマートフォンやパソコン、ゲームなどの分野と関連性も高いことから、大いに興味を惹くコンテンツであることは間違いありません。

子どもたちのやる気をうまくコントロールしつつ、効果的に学習に役立てながらスキルを身につけていくためには、今後小学校や家庭における学習方法の見直しも必要になってくるかもしれません。

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