IT業界トレンド

IoT時代を生き残っていくためには?IoTの現状と今後の予測も解説

2020年3月10日

ビジネス業界では最新のIT関連のテクノロジーが大きなトレンドとなっています。

なかでもIoTはあらゆる産業において今後重宝されると予想され、多くの企業が活用方法を模索している状況です。

そこで今回の記事では、IoT関連の技術は現時点でどのような状況にあるのかを紹介するとともに、今後テクノロジーの発展とともにどう変化していくのか、さらにIoT時代を生き残るための考え方も含めて詳しく解説していきます。

IoT技術の現状と活用事例

総務省では毎年「情報通信白書」というレポートを公開しており、IoTデバイスをはじめとしたさまざまな最新テクノロジーの動向をうかがい知ることができます。

令和元年版の最新の情報通信白書によると、世界におけるIoTデバイスの普及状況は2018年度の時点で約307億台。

このなかで最も比率が大きいのはスマートフォンなど通信に関連するデバイスで約半数を占めます。

しかし、それ以外にも産業用途や医療、自動車に関連するデバイスも着々と増加している状況が分かります。

ちなみに、2014年時点でのIoTデバイス数は約170億台だったことを考えると、4年で倍近くに推移しており、今後もIoT関連のデバイス数は急速に普及していくと予想できます。

特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0 | 総務省

私たちの生活のなかにもIoTは浸透してきており、なかでも身近な存在として定着しつつあるのがスマートスピーカーです。

従来のようにキーボードやタッチパネルなどのインターフェイスではなく、声での操作を可能にした画期的なデバイスといえます。

また、さまざまな産業においてもIoTの利用は活発化。

たとえば不動産業界では部屋の鍵をスマートフォンなどのデバイスで遠隔操作できるシステムを導入しており、部屋の内見や入退去時の立ち会いにかかっていた人的負荷が大幅に軽減しています。

IoT技術の今後予想される展開

IoTはスマートスピーカーのようなコンシューマー向けのサービスやデバイスのほか、さまざまな産業用途への導入が今後さらに加速していくと予想されています。

特に注目されているのが人手のかかる一次産業や二次産業の分野です。

たとえば農業においては、天候の変化に合わせてビニールハウスの温度管理や水やり、その他農作物の管理を全て人の手によって行うのが一般的でした。

しかし、一日の間に何度も作物の状況を見て調整するのは決して効率的とはいえません。

そこで、ある一定の温度になったら放水をしたり、ビニールハウスの温度調節をしたりといったシステムをIoT技術を活用して構築。

できるだけ人手のかからないような作業をIoTによって自動化することが可能になります。

また、IoTのさまざまなセンサーデバイスによって環境データを得られるようになると、気温や湿度、日射量などのデータを可視化することができます。

長年の勘に頼って農作業を行ってきた農家も、科学的な根拠に基づいてノウハウや技術の伝承を行うことができるようになるはずです。

このように、IoT技術の活用が一般化していくと、これまで人間が行ってきた単純作業もIoTデバイスに任せられるようになり、私たちはより専門的で高度な作業に専念できるようになるはずです。

その結果、生産性は向上しあらゆる労働者の負担は軽減していくと期待されています。

テクノロジーの発展とともに懸念されること

IoTに限ったことではありませんが、テクノロジーが発展すると同時に少なからず懸念材料も生まれるものです。

なかでも重要なのが、IoT技術によってなくなってしまう職種があるということ。

たとえば製造業などの二次産業においては、機械のメンテナンスや管理を人の目によって行うのが一般的でした。

しかし、IoTによってさまざまなデータが自動的に得られるようになると、そのような機械管理の人員も限られ、それまで担ってきた職を追われる人も出てくるはずです。

また、AIや5GなどのテクノロジーとIoTを併用し、自動運転技術も今後本格化していきます。

そのような時代が到来したとき、タクシーやトラック、バスのドライバーの多くも職を追われることになるでしょう。

最先端のテクノロジーによって生産性が向上するということは、テクノロジーによって職を奪われる人も存在するということの裏返しでもあるのです。

これまでIT産業は一次産業や二次産業といった分野とは無関係なものと考えられてきました。

しかし、IoTが発展していくと、業種や職種に限らず少なからず影響を受けるケースが考えられ、全く無関係であるという職種のほうが珍しい存在になっていくでしょう。

IoT時代を生き残るために

IoTによって厳しい競争を強いられる業種や職種に従事している人は、これからどのように生き残っていくかを真剣に考えなければならない時がやってきます。

そこで重要となるのが、IoTによって新たに生まれる仕事はどのようなものがあるのかを考えるということです。

その最たる例がIoTエンジニアという存在です。

IoTエンジニアとはその名の通り、IoTを活用した製品やシステムを構築する専任のエンジニアのこと。

ネットワークやセキュリティなど幅広い知識が求められ、新しい分野であるからこそ今後大きな需要が見込めます。

IoTのシステムを構築する際、決してITの分野だけに詳しければ良いというものでもなく、多様な業種に精通している人のほうが需要が高い傾向にあります。

そのため、IT出身でなければIoTエンジニアとして活躍できないというものでもなく、むしろ幅広い知見を共有できるため重宝されるはずです。

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