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デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?ビジネス業界における具体例も紹介 

2020年5月6日

ビジネス業界をはじめとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が徐々に定着しつつあります。近年多くの企業が力を入れている働き方改革においてもDXは切り離せないものであり、何らかのデジタル対策に取り組んでいる企業がほとんどではないでしょうか。しかし、DXという言葉の意味を正確に理解できているケースは意外と少ないもの。そこで今回の記事では、そもそもDXとは何なのか、具体的な事例も交えながら詳しく解説していきます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは

デジタルトランスフォーメーション(以下DX)という言葉は、さまざまな立場によって多様な解釈の仕方があります。一般的には「ITによって人々の生活を良い方向に変革していくこと」とされています。たとえばAIやIoTの普及、2020年春から商用サービスが開始した5GもDXの実現に向けた第一歩といえるでしょう。一方でビジネス業界においては、単なる業務のデジタル化というよりも、より広い範囲を指す言葉として使われることが多いです。

ちなみに「Digital Transformation」がなぜDTではなくDXと略されるのか疑問に感じる人も多いと思いますが、これは「Trans」という綴りで始まる単語の場合、一般的にTではなくXと表現されることが多いためです。

DXとデジタライゼーションの違い

DXと混同されがちな言葉として「デジタライゼーション」というものもあります。DXは最近になってよく耳にすることも多くなってきましたが、デジタライゼーションは初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。デジタライゼーションとは主にビジネス業界において、DXよりも狭い範囲で使用されることが多い言葉です。

デジタライゼーションに該当する具体例としては以下のような内容が挙げられます。

  • RPAを活用して業務を効率化する
  • ITツールを導入してテレワークを実施する
  • クラウドサービスを活用して業務を効率化する

いずれも業務を行う現場に近い内容であることが分かります。これに対してDXとは、現場の判断だけでは導入が難しい基幹システムや、企業が提供するサービスや商品そのもののデジタル化を指します。

場合によっては企業の業績を支えてきた事業を根底から見直したり、全社的に働き方を刷新したりするなど、デジタル技術による大きな変革こそがDXとよばれます。ただし、あくまでもこれはビジネス業界における一般的な考え方であり、企業や団体によってはデジタライゼーションのことをDXとよぶこともあります。

DXの代表的な事例

ビジネス業界における大きな変革であるDXですが、これだけでは抽象的でよく分からないという方も多いことでしょう。そこで、いくつか具体例を挙げながらDXの内容を解説します。

自動運転技術

DXのもっとも代表的な事例として注目されているのが自動運転技術です。IoTやAI、5Gといった最先端技術が必要不可欠な自動運転車は、交通事故の撲滅や慢性的な渋滞の緩和、物流コストの削減など、さまざまなメリットをもたらします。また、これによって自動車業界以外の異業種からの参入も多く見込まれており、なかでもトヨタとソフトバンクが合同で立ち上げた「MONET」はMaaS(Mobility as a Service)の実現に向けて大いに期待されています。

遠隔診療

外来診療は医師と患者による対面での診療や経過観察が大前提とされてきましたが、新型コロナウイルスの影響により初診であっても遠隔診療が開始されることとなりました。現在はスマートフォンやPCなどのデバイスで医師と患者がコミュニケーションをとるビデオ通話のような仕組みが採用されていますが、将来的に5GやIoTなどの技術が浸透してくると、対面と同程度の診察も可能になると考えられています。

建機の遠隔操作

自動運転技術と似た事例として注目されているのが、建設や土木工事現場における建機の遠隔操作です。5GやIoTなどの技術によって、遠隔地でも実際に建機に乗っているかのようなリアルな操作性を実現でき、無人であっても安全で操作性の高い作業が実現できます。深刻化する人手不足への対応はもちろんですが、災害発生時における復旧作業で二次被害を防止する観点においても注目されています。

DXによって変革する社会

DXは私たちの生活を一変させるほどインパクトの大きいものと考えられています。これまでITやデジタル化と聞くと、対象となるのは一部のホワイトカラーのみで、一次産業や二次産業に関わる労働者にとっては関連性の低いものと考えられてきました。しかし、5GやAIといったデジタル技術が発展しDXが実現されると、業種を問わず何らかの恩恵を受けられるようになります。

私たちの働き方はもちろん、介護や子育て、経済的な問題など、DXはあらゆる課題をクリアしていくヒントになるかもしれません。遠い未来でなければ実現できないと考えられていたものも、DXによって実現される世界はすぐそこまで来ているのかもしれません。

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