IT業界トレンド

5Gのテクノロジーは今後どう変化していく?取り残されないために重要なこと

2020年3月14日

ビジネスの世界で大きな盛り上がりを見せているAIやIoTですが、これらの最新技術を活用するという意味で超高速の次世代ネットワーク「5G」の普及が急がれています。

ニュースやCMなどでも盛んに取り上げられ、新たな時代を担うテクノロジーとして注目されているほか、5Gをビジネスに積極的に活用していこうという企業も増えています。

そこで今回は、5Gの現状と今後の展開を予想するとともに、ビジネスシーンにおいてどのような活用がされていくのかも含めて解説していきます。

2020年春から5G商用サービスが開始

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、そして2020年から新たに参入した楽天モバイルの大手通信キャリアは、2020年春から5Gの商用サービスを開始すると発表しています。

なかでもソフトバンクは他社に先駆けて5Gの料金プランや対象端末を発表し、大いに話題になりました。

しかし一方で、ソフトバンクの通信エリアは全国のなかでもごく一部に限られ、たとえば東京都の場合は東京駅、有楽町駅、新橋駅のほか、東京オリンピックの選手村が設置される有明付近が対象エリアとなっています。

新宿や渋谷といった副都心は2020年夏以降に対応するとされているほか、その他23区内の大半のエリアについては開局の予定が未定となっている状況です。

2021年度中には人口カバー率90%を目指すとしていますが、現在の4Gエリアが99%以上の人口カバー率となっていることを鑑みると、本格的に全国各地に普及していくのはもう少し先になると見られています。

5Gの本丸はビジネスへの活用

個人向けサービスとしての5Gは詳細が発表され、今後エリア拡大とともに対象端末も続々と登場してくると考えられていますが、実は5Gがここまで大きな注目を集めているのはビジネスへの活用が期待されているという理由もあります。

総務省では2019年12月、「ローカル5G」の免許申請受付をスタートしました。

ローカル5Gとはその名の通り、一定のエリアや企業、自治体などに限定した形で5Gの電波を利用できるようにするというもの。

いわばWi-Fiのように一定範囲のみで利用する5Gの電波というイメージです。

従来の携帯電話ネットワークとしての5Gでは届かないエリアであっても、ローカル5Gを構築することによってきめ細やかなエリア設計が可能になります。

たとえば工場など電波が届きにくい屋内施設においても、ローカル5Gを活用することによってスマートファクトリーを実現でき、生産効率の向上が見込めます。

また、僻地で携帯電話基地局が設置されないような場所であっても、田畑の農作物を管理するためにローカル5Gを活用すればスマート農業の実現も期待されます。

さらに現在の4Gと同等レベルの携帯電話ネットワークとして5Gが全国的に普及していくと、自動運転技術においても5Gが活用されます。

5Gネットワークの特長のひとつである低遅延の特性を活かせば、離れた場所でAIが集中的に自動車をコントロールするようなシステムも実現できると考えられます。

ちなみに、5Gの次にあたる6Gという次世代ネットワークも世界で研究が開始されており、実際にNTTドコモは2020年1月に6Gの開発コンセプトを公開。

5Gの特長に加えて、エリアカバー率100%、高信頼通信の保証、超低消費電力などの項目もホワイトペーパーに記載されています。

5Gによって変わる働き方

5Gによって既存のビジネスは大きく変化していくとされており、さまざまな企業が5Gを活用した新たなサービスを検討しています。

ユーザーに提供する製品やサービスの開発という前提以外にも、働き方を変えてくれるツールとして注目されている側面もあります。

事例として紹介したローカル5Gのように、企業や自治体、団体などが個別にネットワークを構築できるようになると、さまざまなデバイスを5Gに接続したシステムを展開することも可能になるでしょう。

IoTデバイスの普及にともない、さらにそのような動きは加速していく可能性は高いです。

5G時代を生き抜くうえでもっとも重要な考え方は、現在あるような単純作業はテクノロジーによって自動化していくということ。

そのような時代が到来したとき、働き方の変化に対応せざるを得ない労働者も多く生まれることになります。

反対に、人間でなければ価値を生み出せないような創造性のある仕事、ホスピタリティを提供するような仕事は生き残っていくとも考えられます。

5Gを活用できる人材へ

テクノロジーの発展によってクリエイティブな仕事が求められる時代に突入すると考えられますが、もうひとつ大きな可能性があるのはテクノロジーを使う側として生き残っていく方法です。

たとえば現在多くの企業ではネットワークの構築や運用に携わるネットワークエンジニアやインフラエンジニアなどが活躍していますが、5Gが普及していくとこのような職種の需要もますます高まっていくと予想されます。

また、IoTデバイスなどの普及によってセキュリティ対策の必要性も高まり、セキュリティエンジニアの需要も急増すると考えられます。

ITの分野は日進月歩であり、常に新しい知識を吸収していく力が求められる世界です。

しかし、これは同時にエンジニア未経験の人にとってもチャンスがあるということも意味しています。

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとしての職歴は浅くても、「5Gに詳しい」、「IoTに詳しい」といったことはセールスポイントになり得ます。

5Gを活用できるスキルを身につけ、自分自身の市場価値を高めていくためにも、未経験だからといって諦めるのではなく常に新しいことに挑戦していくマインドが何よりも重要といえるでしょう。

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