独立準備・確定申告

フリーランス独立後に必須な「開業届」提出の流れを解説!

2020年5月2日

独立してフリーランスになったら、原則として「開業届」の提出が必要です。税務署および公(おおやけ)に事業が認められることで、晴れてフリーランスとして独り立ちしたともいえるでしょう。

でも、はじめての独立で、開業届の提出ひとつとっても「記入漏れがないか」「提出書類を間違えてはいないか」と不安に思われる方も多いはず。そこで記事では、フリーランスとして独立間もない方が、安心して開業届を提出できるように、実際の流れをご説明します!

開業届とは?

開業届とは、個人事業の開業を税務署に申告するための書類を指します。正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」と言い、開業時だけでなく、事業所等の新増設や移転、廃業もこちらの書類を税務署へ届けます。

提出期限が事業開始の日から原則1ヶ月以内と定められているので、独立後は早めに提出するように心がけましょう。青色申告をする方は、「青色申告承認申請書」も忘れずに提出してください。

開業届を提出した方がいい理由

フリーランスが開業届を提出することで、具体的に何ができるようになるのでしょうか? 開業届を提出した方がいい理由をお伝えします。

青色申告ができるようになるから

開業届を提出することで、青色申告の手続きができるようになります。青色申告の最大のメリットは、特別控除(最大65万円)が受けられる点にあります。白色申告とは違い、複式簿記が必要となりますが、かなりの節税ができるので、ぜひ申請しておきたいところですね。

ただ、青色申告の手続きにも提出期限があります。1月15日までに新たな事業を開始した場合、その年の3月15日まで。1月16日以降であれば、事業を開始した日から2ヶ月以内に届けなければなりません。

特別控除を考えている方は、「期限が過ぎてしまった……」ということがないように、独立したら、開業届とあわせて「青色申告承認申請書」も提出するようにしましょう。

屋号で銀行口座やクレジットカードがつくれるから

銀行で開業届の控えと本人確認書類を提出することで、屋号で銀行口座をつくることができるようになります。また、クレジットカードも屋号で作成できるので、決済時に重宝します。

事業用とプライベートで口座を分けることで、お金の管理がしやすくなり、帳簿を付ける時や確定申告の際にも非常に役立つでしょう。

開業届提出の流れ

それでは、開業届提出の流れについてご紹介します。

1. まずは開業届を入手

はじめに、開業届を入手しましょう。前述した通り、「個人事業の開業・廃業等届出書」を国税庁のHPからダウンロードするか、近くの税務署で取得します。※参考:国税庁「個人事業の開業・廃業等届出書

2. 関連書類も確認して入手しよう

書類名 用途
1. 青色申告承認申請書 青色申告をする場合に必要
2. 青色事業専従者給与に関する届出書 青色申告で専従者(生計を同一にする親族)に給与を支払う場合に必要
3. 給与支払事務所等の開設届出書 従業員を雇用して給与を支払う場合に必要
4. 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書 給与を支払う従業員が10人未満の場合、半年に1回まとめて納付できる制度を利用する場合に必要

開業届を提出する際には、なるべく他の関連書類も準備して一緒に提出しましょう。後回しにすると、忘れてしまったり提出期限を過ぎたりといったことにもなりかねません。

従業員を雇用する場合は、必要となる関連書類も増えるため、十分に注意しましょう。なお、上記の書類も国税庁HPと、お近くの税務署で入手できます。

3. 開業届、関連書類を記入する

次に、開業届や関連書類を記入します。1枚は提出用で、2枚目は自分の控えとなります。記入漏れがないようにしておくと、スムーズに提出できます。開業届に記入する事項を大まかに抜粋したので、以下をご覧ください。

  • 申請日
  • 納税地
  • 氏名、生年月日、個人番号
  • 職業、屋号
  • 届出の区分
  • 所得の種類
  • 開業日
  • 開業に伴う届出書の提出の有無(青色申告など)

もちろん税務署では、質問や相談などのサポートも随時受け付けています。書き方が心配であったり分からなかったりした時には、気軽にスタッフへ相談してみてもよいでしょう。

4. 税務署へ直接提出 or 郵送して提出

最後に、完成した書類を税務署へ提出します。「事業を営む所轄の税務署」へ直接提出するか、郵送して提出しましょう。

また、直接税務署で提出する場合は本人確認書類として、「マイナンバーカード」の提示が求められます。マイナンバーカードを持っていない方は、「通知カード」と「顔写真付きの身分証明書(運転免許証やパスポートなど)」を必ず持参してください。

郵送する場合は、本人確認書類の写しが必要となります。添付台紙に貼り付けて、開業届や青色申告申請書と一緒に郵送しましょう。

開業届提出は個人事業主としての第一歩!

開業届の準備から提出までを考えると、「難しそう」「大丈夫かな」と不安に感じる方は多いと思います。けれど税務署では、初めて開業届を提出する方にも、安心して手続きができるようなサポートが受けられます。

青色申告するようであれば、開業届と一緒に提出し、個人事業主としての新しいスタートを切りましょう。

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