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インフラエンジニアの仕事 未経験転職術

未経験からインフラエンジニアになるには?仕事内容や求人探しのポイント

引く手あまたのITエンジニアですが、このほど経済産業省の調査によると現在のITエンジニア数は約 90 万人、不足数は約 17 万人と推計されたそうです。

そしてその需要はさらに拡大を続け、2030年には約80万人が不足すると推計されています。

マクロな規模でのIT人材(IT 企業及びユーザ企業情報システム部門に所属する人材)は、現在の人材数は約 90 万人、不足数は約 17 万人と推計された。
今後 2019 年をピークに人材供給は減少傾向となり、より一層不足数が拡大する。
※報告書本編では、IT市場の成長率と生産性向上見込みについて、シナリオ別に推計を実施している。


・情報セキュリティ人材は、現在約 28 万人、不足数は約 13 万人であるが、2020 年には不足数が20 万人弱に拡大。
・先端IT人材は、現在約 9.7 万人、不足数は約 1.5 万人であるが、2020 年には不足数が 4.8 万人に拡大。

IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果を取りまとめました。(経済産業省)

今回はそんなITエンジニアの中からインフラエンジニアの仕事内容や年収、働き方に関する情報をまとめました。

急増中のインフラエンジニアってどんな仕事?

インフラエンジニアの需要はインターネットの出現によって増え続けるWebサービス(ホームページ)とともに、それを支える基盤システムとして爆発的に普及しました。

インフラエンジニアとは文字通り「 Infrastructure (インフラストラクチャー)」、つまるところ基盤や土台の構築を専門に行うエンジニアを指します。

ITインフラとは、情報システムを稼動させる基盤となるコンピュータなどの機材、ソフトウェアやデータ、通信回線やネットワークなどの総体のこと。 「インフラストラクチャ」(infrastructure)は基盤、土台、下部構造などの意。

IT用語辞典

プログラマーが作成したWebアプリケーションのプログラムを実行するための土台となるシステム、つまりサーバやそれに付帯するハードウェアの設計・構築を担当する専門家です。

ユーザーからは「見えない縁の下の力持ち」的な立ち位置になり、「バックエンドエンジニア」の部類に属する職種となります。

最近ではシステム規模に合わせるようにインフラエンジニアもさらに細分化されています。

バックエンドエンジニアの役割」の記事にも触れましたが、具体的にはさらに下記のクラスに分かれます。

  • システムエンジニア(SE)
  • インフラエンジニア
    • DBA(データベースアドミニストレーター)
    • サーバーエンジニア
    • ネットワークエンジニア
    • セキュリティエンジニア
    • 保守・運用エンジニア

具体的な仕事内容については、前記事「バックエンドエンジニアの役割」を見ていただければだいたいわかると思います。

インフラエンジニアの仕事は、お世辞にも「楽」とは言えません。正直に言えば「とてもキツイ仕事」です。

特にハードウェア障害が発生した場合など、それが夜中であろうと旅行中であろうとお構いなしで対応しなければなりません。

夜勤などは「運用担当者」が行ってくれることが多いのですが、そこで発生した「重度な障害」などはインフラエンジニアでなくては対応できないモノばかりです。

機器の設定変更などで設定ファイルに触れる場合、設定を誤ってしまうとシステムが丸ごと動かなくなってしまうといった悲劇も起こりえます。

何を隠そうこの私もその経験者です。某企業6万人の業務を停止させてしまったことがあります。さすがにエンジニア業界をやめようと思いました。

400時間を超える作業が2か月連続で続き、さすがに行政指導が入る直前に強制的に家に帰されました。被害額は数億に上ったとか・・・

この重圧に耐えきれずやめていく者は非常に多いです。精神を病んでしまう人もざらにいます。

これは経験した者にしかわかりませんし、経験してほしいとは思いません。

インフラエンジニアの年収や待遇はどんな感じ?

年代別に見るとインフラエンジニアの平均年収は下記のようになります。求人情報から算出した金額の為、あくまでも20代~30代までの参考(フリーランス向け)金額になります。

40代・50代になるとキャリア的にはシステムエンジニアの範疇に入ってくると思います。

  • システムエンジニア(SE) 約750万~950万
  • インフラエンジニア
    • DBA(データベースアドミニストレーター)約400万~550万
    • サーバーエンジニア 約350万~450万
    • ネットワークエンジニア 約380万~480万
    • セキュリティエンジニア 不明 エンジニアが兼任することが多い
    • 保守・運用エンジニア 約260~400万

インフラエンジニアに転職する場合の必要な知識!

インフラエンジニアの場合、未経験から正社員はまず無理と思ってください。

よく「未経験者からでも可能」なんて謳っている案件がありますが、私はそれを鵜呑みにしてはいけないと思います。

インフラはそんな甘くないです。 「未経験者からでも可能」 という言葉は、十中八九「テストエンジニア(テスター)」枠を指していると思います。私は長年この業界で働いていますが、テスターでキャリアアップした人を見たことがありません。要注意です!

テスターとは違い、インフラエンジニアは複合的な知識が求められます。サーバーエンジニアにしても、ネットワークエンジニアにしても実際は両方の知識が同時に必要になってきます。

サーバエンジニアはその中でもサーバー寄りの知識が若干得意と言うだけで、ネットワークエンジニアもしかり。特に専門的な知識以外で必要な知識にそう違いはありません。

例えば、サーバーエンジニアが設定するマシンのNICには「冗長化設定」の要件が盛り込まれていた場合、当然サーバーエンジニアは「チーミング」のようなネットワーク色の強い知識を求められます。

その他必要な知識はOSコマンド、ネットワークコマンド、データベースDML等、中でも「Shell」は必須です!死んでも覚えてください。

具体的に上げるときりがないのでここでは割愛します。そのうち技術的な記事も上げていきたいと思っています。

勉強方法には大きくわけて下記のような方法があります。

  • 参考書で勉強する
  • Web上のプログラミング学習サイトで勉強する
  • スクールに通う

インフラエンジニアの真価は障害発生時に問われる!

初歩的な障害例

下記は私が経験した実話です。

夜中に突然私のスマートフォンに運用担当者から連絡が入ります。

運用:「○○システムで障害が発生しました。」

運用:「○○システムの画面が表示されないそうです。」

私:「PCにメッセージなど出てますか?」

運用:「見てみます。しばらくお待ちください。」

一時経過・・・

運用:「インテルインサイドって書いてあります。」

私:「あ、いやっ、それはあなたのPCに貼ってあるシールですよね?」

私:「ではなくて、なにか画面にメッセージなど出力されていますか?」

私:「ログはみれますか?」

一時経過・・・

私:「いいですっ!直接そちらへ向かいます」

システムの構成は下記の通り

往々にして障害はインフラの持ち分としては、①~⑭の中に隠れています。もしくはAP側の潜在的なバグの時もあります。

  1. 負荷分散装置の障害(アプライアンス)
  2. 負荷分散装置-Webサーバー間の通信障害(NIC、ポート、ケーブル)
  3. Webサーバー事態の障害(OS、httpdアプリ、ルーティング、プロトコル)
  4. Webサーバーファイアウォール間の障害(NIC)
  5. ファイアウォール(Web-AP)の障害(アプライアンス)
  6. ファイアウォール-APサーバー間の障害(NIC、ポート、ケーブル)
  7. APサーバーの障害 (OS、APアプリ、ルーティング、プロトコル)
  8. APサーバー-ファイアウォール間の障害 (NIC、ポート、ケーブル)
  9. ファイアウォール(AP-DB)の障害 (アプライアンス)
  10. ファイアウォール-DBサーバー間の障害 (NIC、ポート、ケーブル)
  11. DBサーバーの障害 (OS、DBMS、ルーティング、プロトコル)
  12. HBAの障害(FC、ActivePath)
  13. データベース自体の障害(LVM、ASM、DBMS)
  14. 外部ストレージの障害(ストレージ)

そしてそれをピンポイントで探り出す知識が必要になります。

  • OSの知識全般
  • ネットーワークの知識全般
  • データベースの知識全般
  • ストレージの知識

職種としては細かく分かれているITエンジニアも業務としては、結局は幅広くすべての知識が必要になります。ここが非常に難しいところですね。

余談ですが、この障害の原因はDBサーバー内の静的ルーティングテーブルがIPv6の干渉によりメトリック値が崩れていたためでした。「route -n」でルーティングテーブルを確認すると、デフォルトゲートウェイが2番目以降に並んでいました。

解析した方法

DBサーバにはサービスLAN、バックアップLAN、メンテナンスLAN、ハートビートLAN用に、4ポートのNICアダプタが2枚で計8ポート構成となっています。

そのうちサービスLANとバックアアップLANに「teaming」を設定しており、チーミングポートとその他のポート使用しているポートすべてに「tcpdump」を仕掛けてパケットの流れを調査しました。

来るべきポートへ「Syn」の着信は確認できたのですが、「ack」フラグが返っていなかったため3ウェイハンドシェイクの確立に失敗してるとわかりました。

リクエストに対してレスポンスが異なるセグメントへ返信されているとあたりを付けて「ルーティングテーブル」を見直したところ、メトリックが変わってしまっていることに気が付きました。

自分で設定したならまだよいのですがキャリアの浅いエンジニアが設定をしくじると、もう検討のつけようがありません。

何をしたのか問い合わせても「何をしたのかわかりません。」の一点張り。

現場のリーダーはすぐに無理と判断し、たいてい古株のエンジニアにその任を押し付けます。それが夜中であってもです。

そんな仕事ばかりのインフラエンジニアが、それでもやってみたいと思う方は頑張ってみてください。キャリアアップを目指すなら避けては通れません。

インフラエンジニアの求人を探す時のポイント

年収の幅が広く、キャリアがある方のほうが年収も高いインフラエンジニア。

未経験や異業種から転職すると「転職後の方が年収が低い」という可能性も十分あります。

そのため未経験や異業種から転職する方は、転職エージェントに相談をするのがオススメです。

転職成功率をあげるために、最初の会社は条件を低めに探すという方法がおすすめです。

私は以前「IT業界おすすめ転職エージェント!実体験済み」でも紹介しましたが「【IT派遣テクノウェイブ】 」経由でプロジェクトに参加した経験があります。この会社は優秀なインフラエンジニアを沢山抱えているため、何かあった時とても頼りになります。インフラにとても強い会社です。ある程度のキャリアがある方にはとてもおすすめな会社です。

全くの未経験からの転職の場合は、「未経験歓迎」を謳っているエージェント以外の選択肢がなくなってきます。その場合求人を探す時のポイントはやはり「リスク管理」になると思います。

インフラエンジニアは、どうしても経験がものをいう世界なので未経験からはとても厳しいものがあります。あらかじめ未経験と言う事を前提にプロジェクトを紹介してもらいましょう。

転職エージェントの中には「凄腕フリーランス」を専門にしているところもあります。 こういった転職エージェントを選んでしまうと、求人の質は高いけど未経験では太刀打ちできず即退場なんてこともおこりえます。

ある程度経験を積むまでは「【未経験歓迎】Linuxサーバー構築、短期集中型の無料IT&就活スクール 」などでサポートをしてもらいながら技術を身に付けるのも一つの手です。

そのうち私がスキルを身に付けてきた悲しい方法も紹介しようと思います(笑

アピール方法や有利になる資格について

よくインフラエンジニアに転職する際に有利な資格として下記の資格が挙げられますが、私や実際の現場は懐疑的です

  • 国家試験:ITパスポート
  • 国家試験:基本情報処理技術者
  • 国家試験:応用情報処理技術者
  • 国家試験:ネットワークスペシャリスト
  • 国家試験:データベーススペシャリスト
  • ベンダー試験:Linux技術者認定 LinuC レベル1
  • ベンダー試験:Linux技術者認定 LinuC レベル2
  • ベンダー試験:Linux技術者認定 LinuC レベル3
  • ベンダー試験:シスコ技術者認定 CCNA
  • ベンダー試験:シスコ技術者認定 CCNP
  • ベンダー試験:シスコ技術者認定 CCIE

私の従事するプロジェクトにもよく「〇〇の資格」を武器に転職してくる方がいますが、正直そういうエンジニアで使い物になった人はいません。

頭はいいのかもしれませんが理屈ばかりで全く手を動かすことが出来ない人が多いです。最近ではこの資格を自慢するエンジニアに対して、私は「ニセモノ」のレッテルを貼っています。

凄腕さんとして参加したはいいのですが、結局何もできず私の仕事は一向に減りません。言い訳ばかり達者で「転職先を間違えたのでは?」と思ってしまいます。

実際に現役の立場から言わせていただくとするならば、アピールするためにはまず「Shell」を学んでください。特に種類は問いませんが、可能なら「BShell」が良いと思います。「Kshell」や「BaShell」などメジャーなシェルは皆「BShell」からの派生シェルな為、「BShell」一つ覚えればつぶしが利きます。

インフラエンジニアと言えどもシュルを自由に扱える人は10人中3人いれば良い方です。

例えば、現場の悩みとして代表してあげられるのは、サーバーごとのOSプラットフォームが異なる場合です。

現場で必ず起こる問題の一つに運用Shellの管理があります。

AサーバーはAIX、BサーバーはRHELなど、サーバー毎にOSプラットフォームの異なるプロジェクトは一般的です。この異なるOS毎で扱うシェルが異なるため、同じ用途の運用シェルでも片方は「ksh」もう一方は「Bash」など複数Shellを管理しなくてはならない問題があります。

BShellでロジックを作成してしまえば、「ksh」「Bash」問わず動作するため、プラットフォーム依存による運用シェルの煩雑化を抑制できます。

本当に欲しいエンジニアはShellを自在に扱える人だと私は思っていますし、実際に現場へ要求するスキル者として「資格もちはいらない! Shellの扱える人を募集して!」と会社へ挙げています。

また、メジャーなアプリケーションなどの起動ロジックは、すべてShellで記述されることが多い為、Shellを理解することでアプリケーションの動作なども自在に操ることが可能となります。人事はこの辺を全く理解していないド素人が多いので、意味のない資格者ばかりを優遇してしまうところがあるのだと思います。

まとめ

まとめ

インフラエンジニアに必要なスキルは、バックエンドエンジニアの技術全般が必要です。

インフラエンジニアの仕事は、お世辞にも「楽」とは言えません。正直に言えば「とてもキツイ仕事」です。特にハードウェア障害が発生した場合など、それが夜中であろうと旅行中であろうとお構いなしで対応しなければなりません。

絶対に無理という訳ではありませんが、未経験からインフラエンジニアになるのは非常に厳しいと言わざるを得えません。

それでもインフラエンジニアを目指すなら、資格云々よりもまず「Shell」を自在に操れるようになりましょう。面接でのアピールポイントでもかなり有効に働きます。

そして何より大事なのは、口よりまず手を動かすことを心がけてください。現場の中核にいるエンジニアはそこを見ています。多少スキルが劣っていたとしても、戦力になる可能性をすぐに見抜きます。

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