インフラエンジニア

データベースエンジニアへの転職方法は?仕事内容や年収・転職に必要な知識も紹介

かつてデータベースシステムの構築や開発は、専門家だけの仕事というイメージがありました。

確かにデータベースは、専門知識を最も要するアプリケーションの1つです。

デスクトップアプリケーシ∃ンのように、起動してしまえばあとは直感的に使用できるという代物ではなく、裏で稼動する高機能さに比べ、ユーザーインターフェースは貧弱なアプリケーシ∃ンでした。

しかし、インターネットの普及にあわせて、Webアプリケーションにデータベースアプリケーシ∃ンが使用されるようになると、データベースのベンダーは、新技術への対応とともに、今までコマンドラインやSQLでしか扱えなかつたデータベースの管理機能を、優れたユーザーインターフェースで利用できるように改善を図り、データベース構築の敷居を低くしました。

データベースとは

「データベース」とは、様々なアプリケーションで使用できるように設計されたデータの集合体です。

例えば「MS-WORD」や「MS-EXEL」などのデータファイルは、予めMS-WORDやMS-EXELで使用されることを前提に「.docx」や「.xlsx」等のデータ形式でデータが格納されています。

一方、データベースは、様々なアプリケーションから利用されることを前提に設計されており、データ格納形式を「DBMS(データベースマネジメントシステム)」で一元管理しています。

データベース管理システム(データベースかんりシステム、DBMS: database management system)は、コンピュータデータベースを構築するために必要なデータベース運用、管理のためのシステム、およびそのソフトウェアのことである。データベースマネジメントシステムとも呼ばれる。

ウィキペディア(Wikipedia)

データベースエンジニアの仕事内容は?

データベースエンジニアとは、企業が扱う膨大なデータに関わる仕事です。

企業は、従業員や得意先の情報、研究開発結果などさまざまなデータを抱えています。

データベースシステムの構築以外にも、組織全体がスムーズにデータを閲覧できるように設定し、必要に応じてデータへのアクセス権を付与することなどもデータベースエンジニアの役割といえるでしょう。

データベースエンジニアの役割

一口にデータベースエンジニアと言っても、 その役割は大きく下記の2種類に分かれます。

当然この2種類のエンジニアの担当作業範囲も変わってきます。

2種類の役割

  •  アプリケーションチーム
    • データベースアドミニストレータ
      データベース管理システム(DBMS)の導入や運用、記録されたデータの管理を行う人や職種
  • インフラチーム
    • データベースエンジニア
      アプリケーションからデータを保管/参照するためのデータベースサーバを構築する職種

データベース管理システムを担当するチームを「アプリケーションチーム」、インフラ構築するチームを「インフラチーム」として扱っています。また、プロジェクトの規模にもよりますが「データベースアドミニストレータ」と「データベースエンジニア」は兼任することも多く、余程大規模なプロジェクトでもない限り独立したポジションで扱うことは極めて稀です。

作業フェーズ

工程の項目としては、基本的に一般的なシステム構築での工程と大きく違いはありません。

データベース構築には「要件定義」「設計」「構築・実装」「テスト」「移行」「運用・保守」から成る6つのフェーズが存在します。

作業フェーズ

  • 要件定義
    どのようなシステムを作成するかをシステムエンジニアがヒアリング
  • 設計
    要件定義書を元に設計書を作成(パラメータレベル)
  • 構築・実装
    設計書を元にDBMS、DBサーバーを構築
  • テスト
    設計書通りに構築・実装されているか検証
  • 移行
    データを新環境へ移行
  • 運用・保守
    新システムでの運用・保守

上記作業フェーズの中で、データベースエンジニアは「設計」「構築実装」「テスト」「移行」を担当することが一般的です。」
「テスト」と「運用・保守」工程の間に「移行」と言う工程が入ることに注意!

設計

設計フェーズは、システムエンジニアが作成した要件定義書を元にして、システムの構成や仕様、機能などを定義していきます。

インフラ側では「方式設計」と呼ぶことが多いようです。

本フェーズでは、システムの全体構成や、各サーバの構成、通常時の運用や、障害時の対応(切り替えや復旧)をどのような方式で実施するかなどについて設計して行きます。

設計すべき項目は多岐にわたり「高可用性設計」「物理設計」「運用設計」などに分けられます。

  • 高可用性設計
    システムが要件通りに利用可能にするための設計を行います。
  • 物理設計
    プロダクトを構成するファイルの置き場(物理配置)やパラメータの設計を行います。
  • 運用設計
    起動停止などの運用ジョブ、ログの管理、監視などの定常時や異常時の運用に関する設計を行います。

構築・実装

構築・実装は、設計書で定義した内容を基に、構築・実装を行う工程です。

インフラ側はでは、高可用性設計や物理設計で定義した内容に基づいて、ハードウエアの装置からOSやプロダクトの導入・設定などの作業を行います。

アプリケーション側は、プロダクトのインストールと設定、データベースの作成を行います。

運用にかかわる構築・実装では、監視ツールやバックアップツール、ジョブスケジューラなどの定時運用で使用するツールの設定や、それらに必要なシェルなどの運用スクリプトの作成を行います。

開発環境、ステージング環境、本番環境など、複数環境を構築する場合は、それぞれの設計に基づいて別々に構築していきます。

どの環境から構築していくかは、そのプロジェクトによるところが大きいですが、通常は「開発環境」>「ステージング環境」>「本番環境」と順に構築していくことが一般的です。

その他にも、定常運用や障害時運用の手順書なども整備する必要があります。
常は運用チームが別に編成され、運用手順書の作成を担当します。

テスト

テストフェーズは「単体テスト」「結合テスト」「総合テスト」の3フェーズに分かれます。

テストフェーズ

  • 単体テスト
    データベースの起動・停止・再起動等
  • 結合テスト
    通常時も障害時も設計通りの動作をするか、手順も合わせて確認
  • 総合テスト
    データベースの性能やSQLのボトルネック等を調査

アプリケーション側もインフラ側も特に大きな違いはありません。

3つのテストフェーズを通過したら、顧客主導の受け入れテストに進みます。

一般的に、データベースエンジニアの作業範囲はここまでとなります。

移行

移行フェーズは、本番稼働をさせるためにハードウエアやデータなどを、本番環境で利用できる状態に移行するフェーズです。

テストフェーズで本番環境を装うために作成したスタブなど撤去します。

スタブstub)とは、コンピュータプログラムモジュールテストする際、そのモジュールが呼び出す下位モジュールの代わりに用いる代用品のこと。下位モジュールが未完成でも代わりにスタブを用いることでテストが可能になる。

ウィキペディア(Wikipedia)

移行は一発勝負の為、綿密な計画や設計、テスト、リハーサルなどの準備が重要になります。

また、移行に失敗した場合の復旧方針も事前に明確にしておく必要があります。

通常は「構築・実装」フェーズを担当したエンジニアの中から数名が残り、移行チームとしてこのフェーズを担当します。

データベースエンジニアへの転職方法は?

データベースエンジニアは、やりがいに加えて、収入面も魅力的な仕事です。

データベースエンジニアに転職するには、年代ごとに注意したいポイントがあります。

20代の転職方法

データベースエンジニアとして働くには、専門的な知識やスキルのほかに、エンジニア経験やコミュニケーションスキルなど高い能力が必要とされています。

そのため、実務経験が少ない20代でデータベースエンジニアを目指すのは、困難かもしれません。

転職活動の際には資格やスキルをアピールするだけでなく、若さゆえの体力、学習能力の高さなどもアピールしましょう。

30代、40代の転職方法

30代、40代は実務経験に加えて知識やスキルも充実しています。

その反面、データベースエンジニアとして働くには、年齢がネックになるのではと考える人もいるのではないでしょうか。

有利に転職活動を進めるには、会社員時代の経験を振り返ってみましょう。

30代、40代ともなるとリーダー的ポジションを経験した人も少なくありません。

リーダーとして培ったコミュニケーションスキルやマネジメントスキルは、十分アピールポイントとなり得ます。

データベースエンジニアの年収は?

データベースエンジニアに転職を検討するなら、仕事内容とともに年収も把握しておきましょう。

20代、30代のデータベーエンジニア

データベースエンジニアの年収は年齢とともに増える傾向で、20代、30代ではおよそ400~550万円が一般的な金額になります。

40代のデータベースエンジニア

もっとも40代ともなれば同じデータベースエンジニアであっても「DBA(データベースアドミニストレータ)」的な立場を期待されるため、 600~800万円が相場とされています。

DBAとは、データベース管理システム(DBMS)の導入や運用、記録されたデータの管理を行う人や職種。データベース管理者。

IT用語辞典

データベースエンジニアは専門的なスキルを持った職業です。

そのため、一般的なプログラマーなどと比較して年収はやや高めといえるでしょう。

これ以上の金額を目指すとなると、フリーランスへの転身を念頭に置くべきです。

フリーランスの場合は、年収にして100万円~200万円上がる感じではないでしょうか。

データベースエンジニアに必要な知識やスキルは?

データベースエンジニアとして稼いでいくためには、専門的な知識やスキルが求められます。

まず、プログラミング言語を使いこなし、あらゆるデータベースアプリケーションに対応できると稼ぎやすくなります。データベース関連の資格を取得するのもよいでしょう。

将来的にフリーランスを目指すなら、実力を示すためにも資格取得がおすすめです。

OracleMaster、マイクロソフトなどのベンダー資格や、データベーススペシャリスト試験などの取得を目指してみてはいかがでしょうか。

こういった知識やスキルの勉強方法としては、プログラミングスクールに通ったり、自分でアプリケーションを入手し、データベースの構築を実践したりといった方法が挙げられます。

データベースエンジニアにはコミュニケーションスキルや論理的思考力も重要です。

データベースを開発・設計するにあたって、企業の希望を詳細に聞き出す必要があります。

ほかにも、他のエンジニアと共同で作業する場合にも、コミュニケーションスキルが求められます。

また、サーバーの容量をどれだけ確保したらよいか、どのようにデータを階層化して保管するかなどを考える際には、論理的に考えられる人が重宝されるでしょう。

オフラインでもオンラインでも毎日学べる「TECH::EXPERT」なら、SQL・データベースの学習がカリキュラムに含まれていますので、他のスキルと一緒に習得することが可能です。

まとめ

まとめ

スキルを磨いてフリーランスのデータベースエンジニアとして活躍しよう!

データベースエンジニアは企業のデータ整理・管理に関わる重要な仕事です。知識やスキルを武器にすれば、フリーランスとして独立しても、多くの収入を得られるでしょう。

なお、データベースエンジニアには、技術以外にもさまざまな能力が求められます。コミュニケーションスキルや論理的思考力を磨き、データベースエンジニアへの転職を成功させましょう。

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